チェルシーにはドログバ、ジエゴ・コスタ級のFWが必要だ ルカクは後継者になれぬのか
21世紀のチェルシーを振り返ると、強い時の彼らには絶対的なセンターフォワードがいた。2004年から2012年にかけて活躍したディディエ・ドログバ、2014年からはジエゴ・コスタがチームを引っ張った。
2人ともパワーがあり、ボックス内で圧倒的な強さを発揮する選手だ。特にドログバは大一番で驚異的な勝負強さを発揮してくれたストライカーで、プレミアリーグ制覇からチャンピオンズリーグ制覇まで複数のタイトルをチームにもたらした。
しかし、ルカクは期待に応えられていない。それが今季失速している原因の一つなのは明らかで、かつてリヴァプールなどでプレイした解説のジェイミー・レドナップ氏もそこが大きな問題になっていると指摘する。
「チェルシーはルカクがジグソーパズルの欠けていたピースを埋める存在と感じていたことだろう。20、25ゴールは決めてチームをタイトルへ導くと。しかし、そうはならなかった。ヴェルナーはナチュラルなフィニッシャーではない。ハフェルツの動きも大好きだが、今のチームはドログバやジエゴ・コスタのようにタイトル獲得へ必要な25ゴールほど奪ってくれる選手がいない。それが真に不足しているものだ(英『sky Sport』より)。
今季ルカクはここまでリーグ戦で5ゴールしか奪えていない。想像以上の大ブレーキとなってしまい、これがリヴァプールやマンチェスター・シティとの得点差に繋がってしまった1つの原因だろう。
現在3位のチェルシーは68ゴールを奪っているが、2位リヴァプールは85ゴール、首位マンCは80ゴールだ。これをルカクに埋めてほしいところだったが、今季はドログバやジエゴ・コスタになることはできなかった。