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 新型コロナウイルスのワクチン接種に反対する団体「神真都(やまと)Q会」が東京都内のクリニックに押し入り4人が逮捕された事件で、警視庁公安部が20日、建造物侵入の疑いで東京都大田区田園調布本町の職業不詳、倉岡宏行容疑者を逮捕したことを、各メディアが報じた。

 報道をまとめると、逮捕容疑は、4月7日午前9時半ごろから1時間以上にわたり、新型コロナワクチンの接種に抗議するため渋谷区のクリニックに侵入した疑い。倉岡容疑者は「新型コロナワクチンの接種は犯罪行為だ」などと主張していたという。

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 クリニックでは当時、子どもを対象にワクチンの接種が行われていたが、神真都Q会のメンバーとみられる10人ほどがクリニックに抗議に訪れ、うち4人は現行犯逮捕されていた。

 倉岡容疑者は7日のメンバーの逮捕後、ホームページなどで公開した動画で違法行為を行っていないことを主張していた。

 「神真都Q会は米国の陰謀論集団・Qアノンに影響され、1月から全国各地で反ワクチンデモを行い、最大で6千人を集めたが、最近では参加者は減少。とはいえ、先ごろ、2度にわたってワクチン接種会場で騒動を起こしていたため、公安の堪忍袋の緒が切れてしまったようだ」(全国紙社会部記者)

 記事によると、倉岡容疑者は神真都Q会のリーダー格とされており、Vシネマを中心に岡崎礼の芸名で活動していた元俳優。会の中では「岡本一兵衛」と名乗り、「イチベエさん」などと呼ばれていたという。父はVシネマなどで活躍する俳優の岡崎二朗。父のツテで俳優になったようだが、当時から制御が利かなかったという。

 「倉岡容疑者が俳優だった07年9月、約半年前にトラブルで解雇された映画企画制作会社の役員を刃物で刺す事件を起こし、殺人未遂容疑で逮捕・起訴され傷害の罪で懲役2年6月、執行猶予4年の判決を受けた。当時、結婚していて子どももいたが、今度はマルチ商法にハマって離婚。しばらく名前を聞かないと思っていたら、とんでもないことをやらかした。結局、当時も今も感情を制御できていない」(岡崎親子を知る人物)

 リーダーも逮捕され、さらに会の参加者が減りそうだ。