合同会社バイオマスプロジェクト第1号(TDB企業コード:873053417、資本金1万円、東京都渋谷区恵比寿西2-3-11、代表社員栗原泰宣氏)は、4月13日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は佐々木英人弁護士(東京都中央区八重洲2-8-7、阿部・井窪・片山法律事務所、電話03-3273-2600)。債権届け出期間は5月18日まで。

 当社は、2019年(令和元年)10月に設立された再生可能エネルギー事業のSPC(特定目的会社)。2021年10月に破産手続き開始決定を受けた再生可能エネルギー事業者の(株)JCサービス(TDB企業コード:582757111、東京都港区、債権者約158名に対し負債約153億4285万4000円)の受け皿会社として設立された一般社団法人クリーンパワーサプライ推進機構が、当社の代表社員となっていた経緯がある。
 
 (株)JCサービスは、太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギー発電システムの設計・開発・設置・設備販売・メンテナンスなどを行っていたが、開発工程の遅延などを背景に債権者より東京地裁へ破産を申し立てられ、その対抗策として民事再生手続きを申請、、最終的には2021年10月に破産手続き開始決定を受けた。この間、一般社団法人クリーンパワーサプライ推進機構は、(株)JCサービスの代わりに契約当事者となり、同社へ業務委託を行うなど実質同体企業として運営されていた。こうしたなか、(株)JCサービスの破産手続きに関連して債権者より破産を申し立てられ、3月28日に東京地裁より保全管理命令を受けていた。

 負債は約60億円。