ダンボールの取り置きに注意 害虫発生の原因に

2022/04/10 10:00 ウェザーニュース

新年度がはじまり、引っ越しや買い物でダンボールが家に増える時期ですが、使用済みのものをそのまま家に置いていないでしょうか。

「ダンボールは、ゴキブリなど害虫の原因になることがある」と、虫ケア用品大手のアース製薬は警告します。注意点と対策を詳しく教えていただきました。

ダンボールはゴキブリに最適な環境

きれいなはずの家でゴキブリなど害虫を見つけてしまうと、ショックが大きいもの。担当者の知人も、新築の家に移り住んで2ヵ月もしないうちにゴキブリが出るようになり、困っていたといいます。

「聞けば、引っ越しに使ったダンボールを家の中で保管していたのです。荷物が整理しきれず、そのまま放置してあったものもありました。ダンボールにゴキブリが潜んで持ち込まれた可能性が高いケースです」

実は、ダンボールでゴキブリが家に“持ち込まれる”ことは、少なくないといいます。

「ゴキブリは、腹面と背面が何かにくっつくような狭い隙間を好みます。ダンボールは、2枚のボール紙の間に波型のボール紙が挟まれた構造です。小さな幼虫にとって居心地のよい隙間があり、また卵を産みつけられることもあります。保温性・保湿性が高く、他に餌がないときには食べることも考えられます」

ダンボールに発生するのは、ゴキブリだけではありません。

「ダンボールの上を淡褐色の小さな虫が動いているように見えたらチャタテムシです。チャタテムシは、ダンボールに生えるカビを食べています。

肉眼ではなかなか確認できませんが、ダニが発生することもあります。ダニは高湿度を好むため、しっけたダンボールが温床となるのです」

害虫の発生を防ぐには?

新生活の始まる春は、引っ越しや家電の購入、ネット通販など、ダンボールが家に持ち込まれる機会が増えます。

「ダンボールは長く放置せず、不要になったらすぐ処分しましょう。収納などに再利用しない方がいいです。

必要があって保管するときは、ダンボールが濡れたり湿ったりしない場所にします。ダンボールがしっけている場合は、日の当たる場所で乾燥させたのち、乾燥した場所で保管します」

よく保管しがちな冷蔵庫や洗濯機と壁の隙間は、実は要注意の場所。

「台所は調理で油が飛ぶなどして付着すると、ゴキブリの餌となります。洗濯機の横も同様に、衣類から落ちた皮脂やダニが餌となるのでよくありません。

家の中で害虫を発生させたくないので、保管は屋外で。ただ、ガレージやベランダは雨風にさらされたり湿気を帯びたりしやすく、注意が必要です。やむをえず保管する場合は、毒餌剤(どくえさざい)を周囲に置くなどしましょう」

害虫が発生してしまったら

嫌な害虫を見つけてしまった場合は、どうしたらよいのでしょうか。

「まず直接見かけた場合は、スプレータイプを使用しましょう。それでも心配という方には、部屋全体を駆除できる、くん煙剤をお勧めします。

ダンボールの周囲に毒餌剤や粘着トラップを置いておくのも、くっついてきてしまったゴキブリ対策になります。また、チャタテムシは乾燥に弱いので、換気やエアコンなどで湿度50%以下にします」

ダンボールについてきた害虫は、見た目ではわからないことも多いです。

「春はゴキブリなど害虫の活動が活発になる時期です。夏に向けて繁殖するので、その前に対策を取ることが大切です」

ちなみに「ダンボールは、ほぼ100%リサイクル可能な包装材で、日本での回収率は95%以上」だといいます。
不要なダンボールを始末することで、家の中がすっきりして資源の有効活用ができ、害虫対策にもなるなら、早速はじめたいものです。