(株)いなきん(TDB企業コード:902056126東京都中央区日本橋人形町2-14-13)は、3月29日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。破産管財人は西川将史弁護士(東京都千代田区平河町1-6-7、西川法律事務所、電話03-5211-8060)。債権届け出期間は4月26日まで。

 当社は、2019年(令和元年)10月に設立。東京・日本橋人形町に店舗を構え、「からっ鳥」(からっと)の屋号でから揚げ弁当店を運営していた。日本橋人形町に店舗を構える親子丼の老舗「玉ひで」の八代目山田耕之亮氏が監修、鶏肉や調味料は「玉ひで」と同じものを使用し、「純国産手紡鳥モモから揚げ弁当」「若鳥から揚げ弁当」「からっ鳥風油淋鶏弁当」「鶏ももかつ丼」などのメニューを展開していた。

 しかし、設立2期目の2021年3月期の年売上高は約1000万円にとどまり、連続欠損を計上して、債務超過に陥っていたなか、事業継続を断念、今回の措置となった。

 負債は2021年3月期末時点で約3400万円。