(株)三宝商会(TDB企業コード:401035450、資本金1000万円、愛知県名古屋市中川区服部1-306、代表梁好信氏)は、3月15日に事業停止し、事後処理を山谷彰宏弁護士(名古屋市千種区東山通1-33-4、やまたに法律事務所、電話052-734-8902)に一任、自己破産申請の準備に入っていたことが判明した。

 当社は、1994年(平成6年)3月創業、99年(平成11年)7月法人改組したパチンコホール向け遊技機等卸業者。国内主要メーカーのパチンコ台、スロット台(いずれも新台)や、近年はパチンコホールから買い取りした中古台も取り扱っていた。そのほか、玉・メダル補給装置や計数機、防犯・監視システムなどのシマ設備の卸売から設置工事まで一貫して手がけるほか、店舗内装や外装のトータルプロデュースにも対応。愛知県を中心とする中京圏のパチンコホールを主な得意先として、2017年5月期には年売上高約67億6900万円を計上していた。

 しかし、2018年に元役員の不正経理、社外への資金流出が発覚。経営が混乱したうえに対外信用は失墜し、業容は大幅に縮小。2021年5月期の年売上高は約31億円にまでダウンし、連続で赤字を計上、債務超過に転落していた。近時は得意先であるパチンコホールが集客に苦戦するなか、当社の売り上げも回復せず、資金繰りはより一層厳しくなっていたところ、今後の業況改善の見通しも立たなくなったことから事業継続を断念、今回の事態となった。

 負債は、約29億円の見込みだが変動している可能性がある。