小沢一郎民主党代表。(資料写真:06年4月8日)

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北朝鮮のミサイル発射を受けて、“敵”のミサイル基地を先制攻撃する能力の保持を検討すべきだとする意見が政府閣僚から相次いで出ていることに関して、小沢一郎民主党代表は11日、東京都千代田区の党本部で行われた記者会見で、「雑ぱくな意見はよろしくない」と一刀両断にした。

 「先制攻撃論」に関する見解を求められた小沢代表は、「誰が敵なんだ」と逆に記者に質問。続けて、「大事な立場におられる方は」と安倍晋三官房長官や麻生太郎外務大臣、額賀福志郎防衛庁長官を暗に指して、「国民全体、国全体のことを考えて、発言しなくてはいけません」と批判した。

 また、先に北京で行われた胡錦涛・国家主席との会談について、同代表は「民主党は政権政党ではないが」と前置きした上で、「日中両国の友好親善関係を維持し、将来に向かって発展させて行こうという確認ができたことは良かったことだと思う」と訪中の成果を示した。【了】