広告ブロックが可能な非公式のYouTube閲覧アプリ「Vanced」がサービス終了を発表しました。Vancedの開発者は「法的な理由」によって、開発プロジェクトを終了し、ダウンロードリンクも削除することを明らかにしました。

YouTube Vanced is shutting down ‘due to legal reasons’ - The Verge

https://www.theverge.com/2022/3/13/22975890/youtube-vanced-app-discontinued-shutting-down-legal-reasons

Google finally succeeds in killing YouTube Vanced

https://www.androidpolice.com/google-finally-succeeds-in-killing-youtube-vanced/

VancedはAndroid向けにリリースされているサードパーティー製のYouTube閲覧アプリです。YouTubeは動画を見る際に広告が流れる仕様で、有料サブスクリプションプランである「YouTube Premium」に入ることでこれをキャンセルできますが、VancedはYouTube Premiumに登録しなくてもすべての動画広告をブロックできる機能を持っていました。

Vancedはもともと「YouTube Vanced」と名乗っていましたが、ある日突然アプリのブランド名が「Vanced」に変わり、公式サイトやアプリ説明でYouTubeに関する言及のほとんどが削除されました。これはGoogleとの法的な衝突を回避するための施策だったと、Android関連ニュースサイトのAndroid Policeは指摘しています。

そして日本時間の2022年3月14日2時頃、Vancedの運営はTwitterで、「Vancedは終了となります。数日以内にウェブサイトのダウンロードリンクは削除されます。みなさんが聞きたかったことではないと承知していますが、終了の告知をしなければなりません。長年にわたり、私たちをサポートしていただき、ありがとうございました」と投稿しました。

また、Vancedの運営はTelegramで「Vancedのプロジェクトが終了するのは『法的な理由』によるものです」と述べており、Googleが訴訟を視野に入れたうえで、Vancedのプロジェクト停止を要請したのではないかと考えられます。

なお、過去にもGoogleは、Discordの人気音楽botであるGroovyやRythmを相次いで停止させています。これらのbotはDiscord上でユーザーが音楽を一緒に聞けるようにするというもので、Vancedと同様にYouTubeの広告を回避することが問題視されました。

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