「最後の砦」というイメージがある結婚相談所。アラフォーぐらいになってから利用する人が多かったのですが、若いうちから利用する人が増えています。詳しく調べてみました。

最近は20代から婚活に励む人も少なくないよう。

結婚相談所の入会者年齢が低くなっている

こんにちは。恋愛婚活コンサルタントの菊乃です。

かつては「最後の砦」というイメージを持つ方も多かった結婚相談所ですが、若いうちから活用する方が増えているようです。

大手結婚相談所パートナーエージェントが発表した結果では、入会者の年齢が2017年と2021年を比較してボリュームゾーンが5歳低くなっています。2017年時点では入会者で一番多い年齢は34歳だったのが、2021年に入会した方で一番多いのは29歳です。(男女合算)

2017年は34歳が最多!

2021年の入会者は、低年齢化が進み29歳が最多!

在籍中の会員の中に占める20代の割合も2017年は21.0%で約5人に1人が20代でした。2021年は25.6%で約4人に1人が20代ということになります。

ほんの4年で会員年齢層に変化が見られます。

他の結婚相談所関係者からも、20代で入会する方が増えているという声はよくききます。

30〜32歳ぐらいの方が結婚相談所に登録すると、以前なら「若い」部類でしたが、これからは若いというほどでもないかもしれません。

婚活サービス利用は最後の砦という10年前のイメージからアップデートされてる?

婚活という言葉が流行語にノミネートされたのが2009年でした。そのころから、婚活する人が増えたのですが、当初はお金を払って業者サービスを利用してまでするものじゃない!という方が多かったです。

婚活実態調査2016(ブライダル総研調べ)によると、2013年に婚活をしていると回答した方々がやっていたことの上位4位は次の通り。

合コン:29.1%知人に紹介を依頼:24.6%誘われれば、出会いの機会になりそうな場にはできる限り参加する:18.6%婚活パーティー・イベントに参加:14.9%

2013年ごろはまだ街コンがブームだったころですが、それでも婚活方法の1位は合コンなのです。街コンや婚活パーティー・イベントと合コンの違いは、合コンは自分の人脈の延長上の出会いであり、街コンは業者サービスを利用して得た出会いである点です。

なぜサービス利用に抵抗があるかといえば、婚活サービスの出会いは不自然で作為的な出会いだからです。合コンや知人の紹介であれば、交際後に「友達の紹介で知り合った」といえます。

9年前、今のアラフォーがまだアラサーだったころは、婚活とはいえ自分で何とかしようという人が多く、出会うためにサービスを利用することへのハードルがまだまだ高かったのです。

2013年の時点で「自然な出会い」にこだわっているのはまだ分からなくもないですが、2021年になっても自然な出会いにこだわって、アップデートできていないとしたら現状維持を貫くことに危機感を持った方がいいと思います。

今の20代は、合コンなんて非効率なものよりマッチングアプリ

2021年にノマドマーケティング株式会社が行ったインターネット調査では、合コン参加経験がある20代の割合はわずか28%です。30代、40代と年齢が上がるほど合コン経験率が高くなります。

コロナ禍の影響もあるとは思いますが、その前から合コンって若い人ほどやらなくなっているのですね。

ビッグローブ株式会社が2022年1月に行った「Z世代の意識調査」によると、18〜25歳で交際相手と出会った場所の1位は学校で24.4%でした。2位がマッチングアプリ12.5%、3位が職場で11.9%です。

個人的にびっくりするのが、友達の紹介よりマッチングアプリの方が多い点です。合コンで恋人ができた人はわずか2.5%しかいないのだそう。

自然な出会いにこだわり、出会いがないから、仕方がなく婚活サービスを使うものだと思っている方は、こういう価値観を持つ年代がいて、彼ら彼女らもどんどん婚活をするようになることを心にとどめておいた方がいいでしょう。

出会い方へのこだわりがなく、若くていくらでも紹介がありそうな年齢でも、効率的なマッチングアプリを使うのです。

マッチングアプリより確実だから結婚相談所に抵抗がない

マッチングアプリで出会うことに抵抗がない方は、より効率的な婚活と考えた時に結婚相談所も自然と視野に入れるでしょう。マッチングアプリとは異なり、結婚相談所は年収や年齢、婚姻状態に嘘がなく、会うまでのメッセージのやり取りもありません。2回目に会ってもいいなと思った相手とだけメールアドレスなどの個人情報交換をするので、安心できるのです。

結婚相談所の料金は高いものの、楽な点も多くあることがわかるでしょう。

今でも「婚活なんてモテない人がやるもの」「最後の砦でいざとなったら使うもの」というイメージを持つ方はいます。

でも婚活サービスの利用はただスタート地点に立っただけです。その中で自分より若い人、自分より美人と、自分よりスペックが高い人と比較検討されて競争しているのです。

恋愛体質で婚活サービス利用経験がなく、そのまま恋愛結婚するという方は、いつの時代もいるでしょう。そういうタイプの人なら別にいいと思います。でも、あまりそういったタイプと関係ない生活をしている人が出会い方にこだわるのは…大丈夫なのかな?と思います。

■プロフィール

恋愛・婚活の賢人 菊乃

恋愛コンサルタント・婚活セミナー講師。山形県出身、静岡大学卒。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活ブログが人気になり2011年に出版し、恋愛コンサルタントとして独立。
著書は『あなたの「そこ」がもったいない。』他4冊。服装、メイク、会話、LINE添削などのサポートは何からやったらいいか分からない男女に好評。ブログは今も毎日更新。https://ameblo.jp/koakuma-mt/