Go Nakamura / Reuters
Go Nakamura / Reuters

前アメリカ合衆国大統領ドナルド・トランプ氏は、2020年の大統領選挙に絡み連邦議会への暴力を煽動する投稿をしたことで、昨年初頭にTwitterをはじめとする主要なSNSからアカウントを永久停止されるに至っています。しかしその後、トランプ氏の関係者は、トランプ氏が独自のSNSを立ち上げようと計画中であることを明らかにしていました。

その独自のSNS「Truth Social」が、米国の祝日「大統領の日(2月第3月曜日)」にリリースされると、複数メディアが報じています。Reutersは、このアプリの責任者であるBilly Bなるアカウントが、このSNSのベータ版アプリ内でリリース日が米AppleのApp Storeで2月21日に公開されるように設定されていることを明らかにしたと伝えました。

先週末、New York Timesはトランプ氏がTrump Media and Technology Group(TMTG)を上場指せるために実施したSPAC取引に関して証券取引委員会(SEC)が調査するため「Truth Social」アプリのリリースが3月末にずれ込む可能性を伝えていました。しかしTMTGのCEOデヴィン・ヌネス元議員は、日曜日にFox Newsのインタビューで、このSNSアプリのリリースについて大統領の日には言及しなかったものの、今週のロールアウト開始を明らかにし、3月末までにすべての人が利用可能になると説明しています。ただ、記事執筆時点ではアプリのリリースが設定されているのはiOS版のみであり、Android版がいつごろ出てくるのかは明らかにはされていません。

Reutersによれば、Truth SocialアプリのUIはTwitterに酷似しているとのこと。またBilly B氏のSNS内での説明では、現在はDM機能や新規投稿の通知を受け取るための登録機能(フォロー?)、ユーザー認証ポリシーの策定に取り組んでいるとされています。

昨年、Truth Socialのテスト版ウェブサイトが公開された際には、このサービスがほぼオープンソースSNSのMastodonそのままであることが発覚し、TMTGがこのサイトのソースコードをオープンしないことについてMastodonが使用するAGPLv3ライセンスに違反していることが指摘されていました。その後11月12日に、ソースコードはSNS内の特別なセクションにZIPアーカイブとして公開されました。

なお、日本からはTruth Socialのテスト版ウェブサイトにはアクセスできません。またアプリ版も日本のApp Storeでは見つからず、米国限定のサービスである模様です。

Source:Reuters