一口食べた瞬間に多幸感に包まれる…そう、チョコレート。美しい一粒チョコやガトーショコラなど、人々を魅了するチョコレート菓子は「ショコラティエ」によって作り上げられています。今回は、そんなショコラティエ&チョコレートについてクイズで学んでいきましょう。

田中みな実さんなど、“チョコ愛”を公言する芸能人も多数。そんなチョコレートを生み出す「ショコラティエ」ってどうやってなるの?

あのマリリン・モンローも愛したチョコレートって?

問題1.ショコラティエになるために必要な資格は?

A.専門学校の卒業資格
B.栄養士の資格
C.フランスへの留学経験
D.資格は必要なし

問題2.世界でも有名なショコラティエの名前は?

A.ピエール・エルメ
B.ジャン・アレジ
C.エマニュエル・マクロン
D.ジェーン・バーキン

問題3.厚生労働省「賃金構造基本統計調査(2019年)」における、パン・洋生菓子製造工の給与は?(1カ月、10人以上従業員がいる企業対象)

A.約15万円
B.約20万円
C.約25万円
D.約30万円

問題4.ショコラティエはチョコレート専門職人ですが、アイスクリーム専門の職人は?(男性、女性の呼び名)

A.パティシエ、パティシエール
B.グラシエ、グラシエール
C.コンフィズール、コンフィズーズ
D.アクトゥール、アクトリス

問題5.マリリン・モンローやベッカム夫妻をも虜にした有名店は?

A.ジャン=ポール・エヴァン
B.ピエール・マルコリーニ
C.トシ・ヨロイヅカ
D.コンパーテスショコラティエ

クイズの答え合わせ

それではクイズの答えを見ていきましょう。

問題1.D)資格は必要なし

本場フランスにおいては国家資格が必要となるショコラティエですが、意外にも日本では特別な資格は必要ありません。

製菓専門学校や短大などで必要な知識・技能を体得したのち、チョコレート専門店やレストランなどに就職するのが一般的ですが、なかには“本場の技”を習得するために中学や高校を卒業後すぐに海外留学する人も。いずれにせよ、ショコラティエとして一人前になるためには大変な努力が必要になります。

問題2.A)ピエール・エルメ

四代続くパティシエの家系に生まれたピエール・エルメ。ヴォーグ誌から「パティスリー界のピカソ」と称されるほどの鬼才として知られています。日本ではマカロンのイメージが強いですが、ジュエリーのように美しいショコラも大人気です。

国内における第一号店は、東京・赤坂にある高級ホテル「ホテルニューオータニ」のショップでした。現在は、横浜や名古屋、神戸、京都など複数都市に展開しています。

問題3.C)約25万円

ショコラティエは製作だけでなく、商品の企画やレシピ開発、材料の選定などもまるっと担います。

厚生労働省の調査によれば、「パン・洋生菓子製造工」のひと月の給与は25万1,000円。超過実労働時間数は22時間となっています。

仕事の特性上始業時間も早く、有名なショコラティエになるためには大変な研鑽が必要に。一見華やかな世界に見えますが、根気強く夢に向かって励む人だけが生き残れるハードな世界なのです。

問題4.B)グラシエ、グラシエール

アイスクリームの専門職人は男性を「グラシエ」、女性を「グラシエール」と呼びます。アイスクリームのほか、爽やかなシャーベットやソルベなどを作ることもしばしば。

ちなみに選択肢Cの「コンフィズール、コンフィズーズ」は、ジャムや飴などの砂糖を主原料としたお菓子を作る専門職人を指す言葉です。

そのほかの選択肢の意味もチェック!
選択肢A)パティシエ、パティシエール→ケーキや洋菓子を作る職人
選択肢D)アクトゥール、アクトリス→役者

問題5.D)コンパーテスショコラティエ

1950年、創業者であるコンパルティエ夫人がヨーロッパの技術やレシピを元にアメリカ、ロサンゼルスのサンタモニカで開業した「コンパーテスショコラティエ」。土地柄、ハリウッド俳優や政治家、実業家などにも愛されており、過去には歌手のフランク・シナトラや、女優のマリリン・モンローも顧客でした。

しかし、日本進出時に設立された「コンパーテス・ジャパン」は製造原価高騰やコロナ禍の売上不振などを受けて、2020年頃に資金繰りが難航…。渋谷、横浜、八王子、木更津に4店舗を展開していましたが、同年9月に負債総額約1億5000万円で破産しています。

見た目も美しいチョコレートの魅力

夢を達成したときやちょっと疲れたときなど、自分へのご褒美にピッタリなチョコレート。味だけでなく、繊細で美しい見た目も魅力ですよね。日本ではパティシエと混同されがちなショコラティエですが、需要と人気の高まりを受けて、今後はより専門性のある職業として認知されていくことでしょう。

文/山根ゆずか