こんにちは、小川満鈴です。
ある意味で目立つ存在だからこそ「芸能人」といった側面もありますが、毎日のように不倫だのSNSで炎上だのと話題に上ります。先日も、とある芸能人の復帰について話題になりましたが、ここぞとばかりにその芸能人をSNSなどで攻撃する人がいます。

そもそも芸能人って何? から考える必要がある

もちろん、言論の自由の部分はありますが、「そこまで叩く必要ある……?」と正直思ってしまうようなコメントも見受けられます。相手は普段会ったこともないような、ある意味で別世界の人だと思うから書き込む部分もあると思うのです。

ここでもう一度「芸能人」という存在について私なりに考えてみたいと思います。
突き詰めて考えますと、人間の生活の基本である衣食住に芸能人は必要ありません。芸能人というのはあくまでもその衣食住が成立している状況、ある程度、生活が安定している国において、「娯楽」として存在していると思います。

つまり、日本にこれだけ芸能人が色々な形でニュースになるということは、なんだかんだで日本は裕福であり、まだまだ国民に心の余裕があるということだと思うのです。(一部、世の中が不安定だからこそ、それを補うための娯楽が必要な面もありますが)。

ではそんな娯楽であるはずの芸能人に対して、人はどうして誹謗中傷をしてしまうのでしょうか?

人は他人が落ちていくのをみて快感を覚える

人間というのは本当に贅沢なものでして、常に「無い物ねだり」です。

例えば、都会に生まれ住んでいる人は「田舎の雰囲気や懐かしい感じ、森に癒されたい」と言うわけです。それとは逆に田舎で生まれ住んでいる方は「いつか東京に出たい!」と思うわけです。

これは芸能人に対しても同じで、人間は自分の無い物ねだりのため、心の隙間を埋めるために、アイドルを応援したり、アーティストにハマっていくのだと感じています。これはアニメでも漫画でも、映画でもそれと同じことが言えます。

また人間は人に対して「嫉妬」をする生き物です。「インスタのこの女性の生活って幸せそうでいいなぁ…」、「イケメンだとあんな素敵な人と結婚できるのかよ…」と羨ましいと感じ、そしてその人たちが離婚したり、不祥事を起こしたりすると、「ざまあ」と思ってしまう部分がある。これは人間のすごく嫌な部分だとは思うのですが、でも人は古代から「競争」を基本として、食糧の奪い合い、土地の奪い合い、異性の奪い合いをしてきた生き物なので、他人の失敗にそういう感情が芽生えてしまうのは必然なのかもしれない…と思います。

が、しかしなんです。今の時代はSNSなどでその芸能人や一般の方(SNSで繋がっているなど)に言葉をぶつけることができてしまう…。ここが非常に大きな問題になっています。その中には誹謗中傷と言えるような言葉も多くあります。

その言葉を書き込んだ本人は、心のどこかで「まあ、私が書いたところで相手は読みもしないだろうし、気にもしないでしょ」という感覚があるからこそ、書き込んでしまうのかもしれません。もし相手が実際に目の前にいたら、何も言わない、言えないのではないでしょうか。

でもね、芸能人だろうと、一般人だろうと、教師だろうと警察だろうとパイロットだろうとパティシエだろうと、その職業の前に皆誰もが一人の「人間」です。誹謗中傷を書いて自分のストレスを発散した気持ちになるのは結構ですが、それは「自分もされる可能性」を考えていないからです。

私は色々なコラムを書いているのですが、単純に何かを表に出す時、「これをしたらどうなるか?」をもっと先まで考えてからするべき、と書いています。放っておけばよかったのに、一時の感情で書いてしまって、相手に訴えられて大きな訴訟になることもあります。この部分をもっと考えてSNSと付き合ってほしいなと思います。

リアルの世界と同じように、SNSも書き込む際は思いやりを大切に。