育ちがいい人とは、所作や振る舞いがきれいで、マナーをわきまえた人です。子どもの頃の生活環境だけが影響しているわけではないので、今からでも品のよさを身に付けられます。育ちがいい人の特徴を確認し、周囲によい印象を与えるすてきな人を目指しましょう。

「育ちがいい」と感じる女性の特徴

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いつもにこやかで、立ち振る舞いがきれいな女性はとても魅力的です。上品さが自然と日常に表れて、周りを和らげる雰囲気になることもあります。育ちがいいと感じられる女性の特徴を紹介していきます。

いつも笑顔、表情が穏やか

育ちがいい女性の特徴に、にこやかで明るい穏やかな印象があります。エレベーターですれ違ったときや職場の廊下ですれ違ったときなどに、にこっと微笑まれると相手も気持ちがほっとします。

常にポジティブな考え方で、問題が起きてもおっとりとした様子で対応できます。人を批判せず、傷つけることがないため周りの人によい印象を与えます。

人の気持ちを考え行動できる優しさから、男性女性に関わらず人が自然と集まるでしょう。理不尽なことがあったときや疲れているときも、感情を乱さず和やかな雰囲気でいる様子が育ちがいい人といえます。

清潔感がある

シワのないシャツや自然なネイルできれいにしている女性は、清潔感があり育ちがいい女性に見えます。自らの手入れを怠らない丁寧さが、服装や身なりに表れるのです。人に見られている意識があるからこそ、服装からその人の人格まで見えるのでしょう。

ただ高級なものを選択すればいいということではなく、年齢に合わせた着こなしや派手すぎない髪の色など、その場の状況に合わせたおしゃれができる人は品を感じさせます。

丁寧にブラッシングされ、ツヤのある髪や、年齢に合わせてケアされている肌は、一朝一夕で仕上がるものではありません。日々を丁寧に過ごしていることを感じさせる清潔感こそ、育ちの良さを感じさせるのです。

礼儀を大切にしている

どのような人に対しても同じように挨拶ができて、礼儀を重んじる人は育ちがよく見られます。礼儀とは、人に対するリスペクトの姿勢です。小さい頃から、挨拶や感謝を込めて接するようにしつけられたのでしょう。

相手を傷つけないきれいな言葉を使うため、人を不快にさせず人間関係がスムーズに運びます。話し方も穏やかで、相手の話をよく聞くことができます。素直な性格であるからこそ、礼儀を大切に考え、相手を思いやることができるのです。

心身のコントロールが上手

心身のコントロールができる女性は、育ちがいい人の特徴です。トラブルが起きても心を乱さず、感情で行動しません。感情で話しては何も解決できないと知っているため、心を上手くコントロールできるのでしょう。

感情だけで行動すると、相手に悪い思いをさせると感じているからこそ、穏やかに振る舞うことができるのです。

自分の考えをしっかり持ち、周りに流されることもありません。周りの意見を聞くことも大切ですが、自分の意見を冷静に見極めて自然と判断ができます。ストレスもコントロールができ、人前で怒ることがなくおっとりしています。

「育ちがいい」と感じる男性の特徴

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職場や趣味の場所などで育ちがいい男性がいると、一目置かれます。恋愛や結婚を考えるなら、育ちがいい男性とお付き合いしたいと考える人も多いでしょう。ここからは、育ちがいいと感じる男性の特徴をご紹介します。

食事のマナーがきれい

食事のマナーは、今までの生活の様子が最も表れるシーンです。毎日のように食べている仕草や癖が食事のマナーです。大人になって急に練習してもなかなか身に付けられません。

そのため、子どもの頃からしつけられている人や、いざというときに生活の向上のために覚えている人はスマートな食事のマナーを知っています。

例えば「音を立てずに食べる」「食べ物が口に入っていたら話さない」「スタッフに敬意をもって対応する」など、一緒にいて不快な気持ちにさせない、思いやりのある行動ができます。また、食べ物への感謝の心や、高級店などを訪れてハイクラスな接客を受けた経験、日頃のささいな心掛けが品のよさにつながるのです。

いつも余裕がある

職場やデートのときなど、育ちがいい男性はいつも行動に余裕があり落ち着いて見えます。お金に余裕がある場合もありますが、自分の行動や言動に自信があるため、心に余裕ができて外見にも穏やかな雰囲気が出るのです。

トラブルが起きたとき、感情のまま怒り出してしまう人もいます。しかし、育ちがいい男性は、自分の反応をよい方向へ導くことができます。

トラブルが起きてもぐっとがまんし、人の視線が気になっても慌てません。余裕があるからこそ、状況に応じて冷静な判断ができるのです。一緒にいると心が落ち着き、頼りがいがある男性だといえます。

誰に対しても丁寧に対応する

育ちがいい人は、立場や職業、老若男女問わず、誰でも同じように接することができます。相手を1人の人と認め、尊敬して丁寧に対応します。

恋愛になると男性はお気に入りの女性には優しく、特別な対応をする人もいます。しかし、育ちがいい人はどんな女性でも同じように対応できるのです。

例えば、レストランの店員にも敬語を使い、さりげなく思いやりを持った態度は、紳士的だといえます。乱暴な言葉を使わず、自分を中心に考えない優しさが見えるのです。計画的ではなく自然にできるからこそ、育ってきた環境がよい=育ちがいい人、という評価につながるのです。

下品に見える振る舞い方

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何気なくとった行動が、人に不快な気持ちを与えていることがあります。下品に見える振る舞い方から確認しておきましょう。

公共のマナーを守らない

公共の場は、誰もが利用する場所です。心地よく過ごすには、みんなが公共のマナーを守る必要があります。自分だけが楽しく過ごせればよいと考えて家にいるときと同じようにしていては、周囲に迷惑をかけてしまう可能性もあるでしょう。

「マナーなんて誰かが守ればいい」と考えていては、社会的な常識がない人だと思われます。マナーはまず、自らが守ってこそ意味があるのです。

例えば、ゴミをポイ捨てすることや、図書館や博物館など静かにしなければいけない場所で大きな声を出すこと、電車で足を広げて座るなど、他人に対しての迷惑を考えないと下品に見えます。公共のマナーは思いやりのマナーです。周囲に対して思いやりを持った行動を心掛けましょう。

お金を大切に扱わない

あるだけのお金を無駄に使ってしまうと、計画的に考えられない人と思われます。お金の使い方次第で、育ちが悪い人と判断されるのです。欲しいものをがまんせず無駄遣いしていては、お金を大切に扱わない人とみなされてしまうでしょう。

例えば、ギャンブルや趣味などにあるだけのお金を使い、借金ができてしまう浪費癖があれば信頼もなくなります。金銭感覚が乱れていては、結婚を考えるときや職場でも信用を得にくいでしょう。

清潔感がない

肌の露出が多い服を着たり、シワのあるシャツを着ていたりしていては、育ちが悪い人に見えてしまいます。人を見た目で判断するのはよくありませんが、まったくの初対面の場合、どうしても服装や身につけているものはチェックされています。

ボサボサの髪に、よれよれの首元のTシャツ、いつ洗ったか分からないスニーカーなどは、一目で品のなさを印象として植え付けてしまいます。

身だしなみが整っていると、心もきれいになります。おしゃれは自分のためにするもので、身だしなみは相手に敬意を持ってするものと心得て、ビジネスシーンや休日のレストランなど、行く場所や相手に応じた身だしなみを心掛けましょう。

今すぐできる育ちよく見える習慣

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育ちがいい人に見えるのは、子どもの頃の環境だけが影響しているわけではありません。立ち振る舞いやマナーを知っているかどうかの違いのため、今日からすぐに実行できます。意識するだけで印象が変わるでしょう。

立ち振る舞いを意識する

いつも他人から見られていることを意識して姿勢をきれいに保っている人は、単純に見た目の美しさだけでなく、内面も魅力的に見えるものです。スマートフォンを使う毎日で、猫背になっていませんか。背中を伸ばしてお腹が出ないように立ちましょう。

歩き方も人それぞれの特徴や癖がありますが、バタバタと音を立てて歩くと、上品さが薄らいでしまいます。壁に沿って立ち、耳・肩・くるぶしを一直線にし、上半身を保ちながら歩いて、かかとから静かに着地します。

女性は歩幅が小さくなりがちです。歩幅を少し開くとエレガントに見えやすくなるでしょう。男性は胸を張って堂々と歩くと、自信やオーラが感じられます。

姿勢や歩き方はよく見られています。毎日姿勢や歩き方を意識して、自然な立ち振る舞いにしてみましょう。

一般的なマナーを学ぶ

育ちがいい人は、公共の場での振る舞いや一般的なマナーを身に付けています。人を不快にさせない行動は、マナーを知っているからです。育ちがいい人になるために、大人になってからでも一般的なマナーを習得しましょう。

誰でも身に付けておきたいマナーの一つに、食事のマナーがあります。婚活や恋愛でまず気になるのが、食事のマナーなのです。例えば、口の中にたくさんほおばって食べたり、口の中の物が見えるのに話したり、「まずい」と食事中にネガティブなことをいうのは、周りの人の気分を悪くしてしまいます。

一般的なマナーのほか、TPOにあった服装ができることもおすすめです。食事と同じように、相手に思いやりのある行動を身に付けていきましょう。

自分を好きになり自信を持つ

自分の意見を持ちながら、ブレない心がある人は心に余裕があります。仕事の忙しさや理不尽なことでストレスになっても、心の余裕が自信となって周囲の人は穏やかに過ごせるのです。

子どものときに両親などからの愛情を受けたことも影響しますが、趣味や初めてのことに挑戦した経験から自信へとつながっているのです。

自信を持つために、美術館や博物館で感性を磨いたり、自分の知らない世界を経験したりするとよいでしょう。さまざまな体験や初めての人に出会うことで、違ったことが認められるようになります。自分を素直に認めて好きになりましょう。

まとめ

育ちがいい人は、他人に思いやりを持って行動できる人です。小さいときからきちんとマナーを教えられてきた人は、自然に振る舞いや仕草ができ、それが自信にもつながっています。

育ちがいい人になるには、子どもの頃の環境だけが左右されるわけではありません。大人になってからでも、マナーや振る舞いを知ると習得できます。今日から立ち振る舞いを意識して、常に優しさを忘れずに相手を思いやる心を持ちましょう。

そして言葉は言霊です。美しい言葉を使うと心も美しくなり、上品な立ち振る舞いにも表れてくるでしょう。ゆとりのある姿勢があなたの自信につながっていきます。