年収800万以上、自立した女性の「私がいなくては!」が暴走したら…【前編】
いつまでたっても彼女(本命)になれない女性たちがいます。彼女たちが本命になれない原因は何なのでしょうか…。彼女たちの過去の恋愛から、その原因を探っていきます。
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「今の男性は共働きが前提だというし、自立した女をアピールすれば選んでもらえると思っていました」
と語るのは、都内にある自宅にてフリーでデザイナーとして活躍している結衣さん(仮名・37歳)。鎖骨まである髪は何度もカラーを繰り返していると言いますがツヤがあり、肌もキレイで体型も若い頃から細身をキープしているそう。「エイジングケアには20代からお金をかけています」とのことで見た目はアラフォーにはまったく見えません。
「出身は埼玉県で、両親と3歳下に弟、4歳下に妹のいる5人家族です。姉弟間と子どもと親の仲は良かったんですが、両親の仲はあまり良くなかったんです。大きなケンカをしているのを見たのは小さい頃だけなんですけど、会話が続いているところをあんまり覚えていません。単語やボソボソと二言三言交わすぐらいでした。
晩御飯を食べ終わった後には、一軒家なので父は2階の自分の部屋に、母は1階の居間にいた感じで、私たちはどっちと一緒にいたいかを選んで、各部屋で過ごすみたいな感じでした。昔からそんな感じだったので特に違和感もなく過ごしていたんですけどね」
初めて彼氏ができたのはいつですか?
「短大のときの合コンで知り合った、1歳上の大学生と付き合いました。覚えている彼の印象は大嘘つきということだけですね(苦笑)。男友達と遊ぶと言って他の合コンに参加して浮気をするという女関係の嘘から、あの芸能人と知り合いだとか、卒業したらあの企業に知り合いがいるから入れてもらえるというような、自分を大きく見せる嘘まで。それを全部信じていたんだから、初めての彼氏という恋の盲目さは怖いですよね…。浮気をされてフラれた後に、共通の知り合いから『あの嘘つき』と影で呼ばれていることを知って、愕然としました…」
次に恋愛に至ったのは、社会人になってから。相手は7歳上の既婚者だったと言います。
「入社したのはデザインや印刷などを請け負う会社で、そこの上司と…。私は進行管理というデザインの作業は行わない部署だったんですが、デザイン部署の手伝いをしていくうちに技術が少しずつ身に付いたので、その会社での経験はとても貴重なものになりました。
不倫は思っていたよりも幸せだったんですけどね…」
頼る恋愛と頼られる恋愛、居心地が良かったのは…
恋は必要とされたほうが幸せ?
不倫関係は1年半で終了。終わったきっかけは不倫がバレたのでもなく、どちらかが冷めたのでもなく、相手の子どもの病気だったそう。
「子どもの件はもしかしたら嘘かもしれませんが、その終わり方なら納得できたんです。私にも子どもだった頃があって、両親仲良くという姿には憧れもあったし。
終わった後に残ったのはいい思い出ばかりで、その人との思い出が大きすぎて、30過ぎまで恋愛をこじらせた原因になってしまったんではないかと…」
結衣さんは27歳のときに別のデザイン事務所に転職して31歳でフリーに。その間に付き合った男性には、その不倫相手を重ねてしまい長続きしなかったとのこと。その次に惹かれた敦さん(仮名)は不倫相手とはまったく違ったタイプだったと言います。
「不倫相手は7歳上でしっかりした男性だったのに、敦さんは2歳上と年上ではあるものの何でも私を頼ってくるようなタイプ。ずっと私は男性には頼るべきみたいな固定観念があったんですけど、頼られることがこんなに嬉しくて、男性ってこんなにかわいいんだなって気づかされました」
敦さんとの出会いは、フリーになった後に知り合いから紹介された取引先。最初に好意を持ったのは敦さんのほうで、下請けだった結衣さんはお誘いを断りきれずにいるうちに惹かれていったとか。
「フリーになった途端に仕事にかこつけて口説いてくる人もいたのに、敦さんはそうじゃなかった。最初は私のほうが仕事相手だからと、勝手に深読みしてしまったんですけど(苦笑)。ちゃんと付き合ってくださいって言ってくれたときに、好きなのかもしれないというところまで気持ちは盛り上がっていました。
元々自分のことを話すのが好きな人だなぁ〜とは思っていたんですが、敦さんは付き合っていく中で何でも私を頼ってきてくれました。よく『結衣ちゃんがいてくれて良かった』と口にしてくれた。こんなに必要とされていると実感できたのは初めてでしたね」
かわいさは子ども級。
必要とされたい気持ちが高まってしまった結衣さんは“しっかり者キャラ”が暴走しはじめて…。
後編に続きます。