さまざまな国の珍しい食材に出会え魅力的な「成城石井」ですが、オリジナル商品も人気でファンも多いです。この時期は、あんこバターに夢中の筆者ですが、「素材を味わうシリーズ」から大人のスパイスチョコレートの新作が登場しました。一体どんなスパイスのチョコなのか、また、おすすめのペアリングも教えていただきました。

スパイスの魅力をチョコレートに詰め込んだ2種類の新作

成城石井 素材を味わうスパイスチョコレート 左:ダージリンティー&ブラックペッパー/右:ほうじ茶&コリアンダー 各100g 755円(税込み)

スパイスは、和洋中どの料理でも活躍し、種類も多く、近年注目を集めています。いつものお料理にひとつプラスすることで表情を変えてくれますよね。ほかにも、おうち時間が増えたことで、エスニック料理やスパイスカレーのほか、クラフトコーラやスパイスティーなど、おうちで自分好みのアレンジを楽しむ人も増えています。

そんなスパイスに着目し、昨年発売された「素材を味わうチョコレートシリーズ(紅茶/チャイ)」が好評だったことを受け、シリーズ第2弾が登場しました。それが、「ダージリン&ブラックペッパー」と「ほうじ茶&コリアンダー」の2種類です。アジア各国はもちろん、欧州でも広く親しまれているスパイスティーをイメージし、さまざまな組み合わせの中から誕生したそうです。

見た目はミルクチョコとビターチョコのように見えます。

「ダージリンティー&ブラックペッパーチョコレート」は、香り高いダージリンティーの風味のあとに、スパイシーなブラックペッパーの味わい広がる華やかで刺激的なチョコレートです。ミルクチョコレートとダージリンの相性ばっちり。香り高いミルクティーにブラックペッパーのアクセントがきいているチョコレートです。

「ほうじ茶&コリアンダー」は、香ばしくほろ苦いほうじ茶と、清涼感のある香り高いコリアンダーの組み合わせがさわやかなエスニックな味わいのチョコレートです。コリアンダーのエキゾチックな風味と、プチッという食感が残っています。また、後からほうじ茶の香りが抜けていく、今まで食べたことがない香りのチョコレートでした。

2種類のスパイスチョコレートには、190余年の歴史を持つオランダの「バンホーテン」のクーベルチョコレートが採用されています。香料不使用で、よりスパイスの風味が引き立つようにセレクトしたそう。

「チョコレートにスパイスというとハードルが高く感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、紅茶、ほうじ茶というなじみのあるドリンクをベースにすることで、個性的でありながら食べやすい味わいに仕上げました。クラフトビールやクラフトコーラなど、スパイスを使ったクラフト系のお酒やソフトドリンクなどに合わせてお楽しみいただくのがおすすめです。」と、バイヤーの八尋さん。

クラフトビールとクラフトコーラとのペアリングを試してみました。

スパイシーなクラフトドリンクとペアリング

スパイシーなクラフトドリンクとペアリングするのがおすすめ。

スパイシーなチョコレートなので、スパイスを使ったクラフト系の飲み物とペアリングするのがおすすめだそう。今回、ペアリングするクラフトドリンクをセレクトしてくれたのは、お酒のバイヤーである星野鉄兵さん。

「華やかな香りとアクセントのある口当たりが特徴の『素材を味わうスパイスチョコレート』は、ジンやエールビールといった香り高いお酒と相性抜群です。バーでのひとときを思わせるゆっくりと香りを楽しみたい、大人な組み合わせをぜひお試しください。」とのこと。

お酒だけでなく、クラフトコーラとも相性がいいとのことで、成城石井クラフトコーラとクラフトビールは水曜日のネコを選んでくれました。

おすすめいただいたクラフトドリンク 左:成城石井クラフトコーラ 410mL 270円(税込み)/右:水曜日のネコ 350mL 294円(税込み)

成城石井のクラフトコーラは、6種類のスパイスと4種のフルーツを掛け合わせ、奥行きのある甘味とさわやかなあと味に仕上げられています。炭酸少なめのクラフトコーラは、味がしっかりしているため、確かにスパイスチョコレートに負けることなく、両方のスパイス感がありました。

「甘すぎないすっきりとした味わいがチョコレートの味を邪魔することなく、それぞれのスパイスの相乗効果で、より香り・風味を引き立てます。」(星野さん)

青リンゴのようなさわやかな香りのあるベルジャン・ホワイトエール「水曜日のネコ」は、風味づけにオレンジピールとコリアンダーシードが使用され、香り高いクラフトビールです。フランスでは、週の真ん中である水曜日に休むということを学生時代に聞いてから、水曜日はちょっと休むようにしようという自分ルールで、疲れた水曜日には、水曜日のネコを選ぶことが多いのですが、チョコレートとペアリングしたのは今回が初めて。

「コリアンダーシードのスパイシーな香りとライトでさわやかな飲み口が香り高いチョコと好相性です。華やかな香りを引き立たせるため、冷やしすぎず、ちょっと冷たいと感じる10度が飲み頃です。ベストコンディションでスパイスチョコとお楽しみください。」(星野さん)

なるほどのペアリングですね。ビールは冷やすものと思い込んでいましたが、クラフトビールは、個性もいろいろなので、適温を探るのも大切なようです。スパイスチョコのスパイスの香りもより広がりを感じられました。

☆☆☆

今回は、クラフトコーラとクラフトビールでペアリングしましたが、クラフトジンをトニックではなくソーダで割って、ジン由来のボタニカルな香りを引き立たせてペアリングするのもおすすめだとか。お気に入りのクラフトドリンクとペアリングして楽しみたいですね。

成城石井
http://www.seijoishii.co.jp/

取材・文/林ゆり