巨人・丸を「がけっぷち要員」に追い込む「あの刺客」とは

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 若手の積極起用を打ち出している巨人でヤングジャイアンツが躍動している。

 投手陣では初の一軍キャンプスタートとなった育成選手で19年ドラフト1位の堀田賢慎投手(20)の評価がうなぎ上り。7日のフリー打撃に登板した堀田は、打者3人に対し直球を中心に計44球を投げ、安打性の当たりはわずか3本と安定した投球で首脳陣をうならせた。右ひじのトミー・ジョン手術を経て、球威も増したことで、先発ローテーションの一角を占めることも期待されている。

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 野手では何といっても松井秀喜氏もつけた「55」を背負う大型野手の秋広優人内野手(19)に注目が集まっている。オフには中田と共に合同自主トレを敢行。「食トレ」効果で100キロ超えの重量ボディーで臨んだ春季キャンプでは、いきなり初日のフリー打撃で3発のさく越えを披露。規格外のパワーで周囲を驚かせた。

 本職は内野手だが、外野守備にも挑戦。今季から新任となった亀井外野守備走塁コーチから薫陶を受けている。そこには何としても秋広を育てようというチームの強い意志が感じられる一方で、ピンチを迎える選手もいる。

 「外野守備、特にセンターの守備練習も本格的に行わせていることで、今季は丸に関してより厳しく見ることも予想される。巨人の伝統ともいえるが、FA選手が結果を出している内はいいが、少しでも調子を落とし始めると非常にシビア。高いお金払って即戦力として期待しているだけに、そのあたりははっきりしています」(球界関係者)。

 昨季は丸にとっても苦しいシーズンとなった。118試合に出場し、打率・265、23本塁打。55打点。不振により二軍落ちも経験、特に戦況が佳境を迎えた9月に25打席連続無安打などでチームの期待に応えられなかった。


 原監督は常々「高い年俸をもらっている選手に働いてもらわないと」とも言っている。その意味では野手ではキャプテン坂本に次ぐ、4億5000万円(年俸は推定)もの高給をもらっている選手としての義務もある。

 昨年の契約更改では「個人としては全試合出場、もう1回技術も上げて、しっかりレギュラーで出られるように頑張りたい」と一からの出直しを誓った丸。5年契約の4年目シーズンとなる今季、「優勝請負人」の意地を再び示せるか、し烈なレギュラー争いが注目を集めそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]