シャープの5G対応エントリースマホ「AQUOS wish」をレビュー!

シャープが「AQUOS」ブランドのスマートフォン(スマホ)において“シンプルで飾らない”をテーマにライフスタイルに寄り添う新たなコンセプトのベーシックモデルのシリーズとして「AQUOS wish」を発表しました。

まずはKDDIおよび沖縄セルラー電話が携帯電話サービス「au」および「UQ mobile」向け「AQUOS wish(型番:SHG06)」、ソフトバンクが携帯電話サービス「SoftBank」向け「AQUOS wish(型番:A103SH)」を1月14日に発売しました。

続けて楽天モバイルが「AQUOS wish(型番:SH-M20)」を1月21日に、そしてソフトバンクおよびウィルコム沖縄が携帯電話サービス「Y!mobile」向け「AQUOS wish(型番:A104SH)」を1月28日に発売しています。

本体価格が2万円台半ばからと低価格ながらも各モデルともに5Gに対応しつつ、シャープならではの防水や防塵、耐衝撃、アルコール除菌シートでの拭き取り、おサイフケータイ(FeliCa)などにも対応し、必要十分な機能が揃っており、エントリーモデルとして人気が出そうです。

今回、そんなAQUOS wishを1週間ほど利用する機会がありましたので、外観や基本機能を中心に写真や動画を交えて紹介したいと思います。なお、使用したのはau向けAQUOS wish SHG06のチャコールです。


AQUOS wishはチップセット(SoC)にQualcomm製「Snapdragon 480 5G」を搭載したシャープの低価格なエントリースマホで、これまでのフラッグシップ向け「AQUOS R」シリーズやミッドハイレンジ向け「AQUOS zero」シリーズ、スタンダード向け「AQUOS sense」シリーズに続く新しいシリーズとなります。

同社ではAQUOS senseシリーズも投入当初はSnapdragon 400シリーズを搭載して価格的にもかなり安くなっていましたが、ニーズに応えるために少しずつスペックアップしていき、直近の「AQUOS sense5G」や「AQUOS sense6」はSnapdragon 690 5G、「AQUOS sense4」はSnapdragon 720Gを搭載しています。

こうしたことから価格も若干高くなっており、他社がSnapdragon 480 5Gを搭載したより低価格な5Gスマホを発売していることに対抗するため、AQUOS senseシリーズのさらに下に位置付けられる新シリーズとして投入されたという流れかと思われます。

その製品コンセプトは多様化する価値観の中で「モノを持ちすぎない」や「気に入ったモノを長く大切に使い続ける」という志向にシャープが向き合って開発した「シンプルで飾らないスマホ」となっており、必要十分な機能を備えつつ、徹底したコストカットで低価格化を実現しているという印象を受けます。


画面上部中央にはノッチが配置。ノッチの上に受話口(レシーバー)があり、向かって右側に近接センサーと照度センサーがあります

まずディスプレイは上部中央に水滴型ノッチ(切り欠き)を配置したアスペクト比9:19の縦長な約5.7インチHD+(720×1520ドット)TFT液晶(約1677万色表示)を搭載しており、有機ELでもIGZO液晶でもありません。とはいえ、解像度は決して高くはありませんが、視認性は十分に高く、撮影した写真の確認や映像コンテンツの視聴などもしっかり行えます。

ノッチ部分には約800万画素CMOS/広角レンズ(F2.0、焦点距離26mm相当、画角77°)が搭載され、顔認証には非対応となっており、生体認証は本体右側面の一番下に独立した指紋センサーが搭載されています。個人的には位置が若干下過ぎて押しにくいようにも感じましたが、右手で持つなら親指、左手で持つなら中指や薬指あたりで認証すると良さそうです。


AQUOS wishの右側面。左から指紋センサー、電源キー、アシスタントキー、音量上下キーが並んでいます。また側面は中央部が凹んでいることによってしっかりと握れる形状となっています

外観は背面パネルや側面がマットな表面加工となっており、本体カラーはチャコールのほか、オリーブグリーンとアイボリーの3色展開で、SoftBankではチャコールのみが販売され、それ以外は3色を販売しています。各色ともに植物などの自然をモチーフとした年齢や性別を選ばないカラーバリエーションなっているとのこと。

マットな質感なため、手垢などの汚れが気になりそうですが、各色ともに汚れてもわかりづらい色合いとなっているように思わました。また本体の筐体には再生プラスチック材を35%使用し、紙の使用量を削減した薄型でシンプルな仕上げのパッケージと合わせ、環境にも配慮したシリーズとなっています。


AQUOS wishの背面。写真はチャコール。ディスプレイ面は強化ガラスを採用し、背面や側面はPC樹脂に塗装とハードコートを施しています


AQUOS wishのカラーバリエーション。左からチャコール、アイボリー、オリーブグリーン

サイズは約147×71×8.9mm(最厚部9.4m)、質量は約162gと、片手でも持ちやすく操作しやすくなっています。またエントリーモデルながら防水(IPX5およびIPX7)や防塵(IP6X)に加え、耐衝撃やアルコール除菌シートでの拭き取りをはじめとする米国国防総省基準(MIL-STD-810H、MIL-STD-810G)の18項目にも準拠。

主な仕様は4GB LPDDR4X内蔵メモリー(RAM)および64GB UFS 2.1内蔵ストレージ、microSDXCカードスロット(最大1TB)、3730mAhバッテリー(取外不可)、急速充電(PD3.0)、USB Type-C端子、3.5mmイヤホンマイク端子、IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠(2.4および5.xGHz)の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 5.1、NFC Type A/B、緊急速報メール、位置情報取得(A-GPSなど)、加速度センサー、照度センサー、ジャイロセンサー、電子コンパスなど。


大きさ比較として5.8インチのiPhone X(左)と6.1インチのiPhone XR(右)と並べてみたところ。iPhone Xシリーズと比べると画面周りの縁(ベゼル)が太いのがわかります

携帯電話ネットワークは5G NR方式のSub6によるSAおよびNSAをサポートし、最大通信速度はauおよびUQ mobileでは下り2.0Gbpsおよび上り218Mbps、SoftBankおよびY!mobileでは1.7Gbpsおよび159Mbps、楽天モバイルでは2.13Gbpsおよび217Mbpsとなっており、SIMは各モデルともにnanoSIMカード(4FF)スロットが1つとeSIMが1つのDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)に対応しています。

対応周波数帯は以下の通り。連続待受時間(4G)はauおよびUQ mobileでは約580時間、SoftBankおよびY!mobileでは約570時間、楽天モバイルでは約600時間、連続通話時間(VoLTE)はauおよびUQ mobileでは約2340分、SoftBankおよびY!mobileでは約2290分、楽天モバイルでは約2640分。充電時間は約130分。

<au・UQmobile>
5G NR:n28、n77(4.0GHz)、n78(3.5GHz・3.7GHz)
4G LTE:Band 1および3、5、7、8、12、17、18、19、38、39、41
3G W-CDMA:Band IおよびII、V、VIII
2G GSM:850および900、1800、1900MHz

<SoftBank・Y!mobile>
5G NR:n3およびn28、n77(3.4GHz・3.7GHz)、n78
4G LTE:Band 1および2、3、5、7、8、12、17、18、19、38、39、41
3G W-CDMA:Band IおよびV、VIII
2G GSM:850および900、1800、1900MHz

<楽天モバイル>
5G NR:n3およびn28、n77(3.8GHz)、n78、n79
4G LTE:Band 1および2、3、5、7、8、18、19、28、38、39、41
3G W-CDMA:Band IおよびII、V、VI、VIII、XIX
2G GSM:850および900、1800、1900MHz


AQUOS wishの左右側面。左側面にはnanoSIMカード(4FF)およびmicroSDXCカードのスロットが配置


カードスロットを引き出したところ。SIMピンは必要なく、窪みに爪などを引っ掛けて開けるタイプ


AQUOS wishの上下側面。上側面にはサブマイクと3.5mmイヤホンマイク端子、下側面にはUSB Type-C端子および外部スピーカー、送話口(マイク)が配置

OSはAndroid 11をプリインストールしており、エントリーモデルではありますが、2年間で最大2回のOSバージョンアップがサポートされます。ホームアプリは通常の「AQUOS Home」の他に「AQUOSかんたんホーム」がプリインストールされており、AQUOSかんたんホームに設定することによって“かんたんスマホ”的にも使えます。

電源キーの2回押しでカメラを起動できるように設定可能なほか、指紋センサーを長押しすることで登録したアプリを起動したり、アシスタントキーを押してGoogle アシスタントまたはエコパーを起動できたりします。また昨秋より提供されているシャープの家電と連携できる「Smart home HUB」にも対応するなど、シャープのスマホでできることは大方対応しています。


ホームアプリ「AQUOS Home」におけるアプリ一覧(画像=左)とホームアプリの設定画面(画像=右)


ステータスエリアにある「クイック設定パネル」には「Smart home HUB」のボタンが見えます。アプリ切替画面は標準的で一番左側に「すべてクリア」があります


設定の第1階層目。一番上で「電話番号」が確認できるのはAQUOSならでは。「AQUOSトリック」からAQUOS独自機能が一覧で確認・設定できます


内蔵ストレージは初期設定直後に18GBほど利用しており、残りは45GBほど。「データ引継」ではフィーチャーフォンからmicroSDカード経由でアドレス帳を移行可能


電源キーは2回押しでカメラ起動だけでなく、長押しで登録したアプリを起動することも可能。長押しを設定した場合はさらに長く押し続けると電源オフメニューが表示されます


AQUOSトリックにはリッチカラーテクノロジーモバイルやPayトリガー、Clip Now、ゲーミングメニュー、クイック操作などが並びでいます


SHG06の技適マークの認証番号は電気通信事業法(T)が「ADF21-0184201」、電波法(R)が「201-210811」と相互承認(MRA)を利用しており、コスト削減の片鱗が見えます。カメラアプリも「Camera Go」を利用しています


プリインストールされている標準カメラアプリ「Camera Go」の設定画面。ポートレートや夜間モード、グリッドなどには対応しています。

リアカメラは約1300万画素CMOS/広角レンズ(F2.0、焦点距離26mm相当、画角78°)のみのシングル構成で、標準のカメラアプリにはGoogleのロースペック製品向け「Camera Go」が採用されています。

とはいえ、Googleのカメラアプリ「Google カメラ」をシンプルにしたもので、通常の写真撮影以外にもポートレートや夜間モード、動画、翻訳といったモードが用意されており、通常のスナップフォト・ムービーなら無難に撮影できそうです。


AQUOS wishで撮影した写真(室内、蛍光灯)


ベンチマークアプリによる結果は他のSnapdragon 480 5G搭載機と変わらず、Geekbench 5のCPUではシングルコアで504、マルチコアで1655、3DMarkのWild Lifeでは985といったスコアとなりました(それぞれ3回測定した中央値)。動作としても軽快とは言えませんが、無難にしっかりと動いてはいるように思われます

最後にざっくりとAQUOS wishの外観や操作しているところを動画で紹介しておきます。本体カラー的には若干シニア寄りかなとも思われるAQUOS wishではありますが、今冬から春にかけてのスマホの商戦期ではarrows Weなどとともに防水や防塵、おサイフケータイにも対応しつつ、無難に使える5GスマホとしてAQUOS wishも人気となりそうです。

販路本体価格割引・特典
au26,180円新規契約:11,000円割引、MNP:22,000円割引、機種変更:5,500円割引、スマホトクするプログラム対象
UQ mobile26,180円新規契約:最大11,000円割引、MNP:最大22,000円割引
SoftBank33,120円新トクするサポート対象
Y!mobile31,680円新規契約・MNP:21,600円割引、機種変更:7,200円割引
楽天モバイル29,800円最大20,000ポイント還元

記事執筆:memn0ck

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