会社を辞めたいけど…フリーランスってどんな感じ?リアルな日々を紹介
「会社を辞めたい」「大好きなことをしてお金を稼ぎたい!」という考えから、フリーランスを目指す方も少なくないでしょう。
“フリーランス=自由で気まま”というイメージがあるかもしれませんが、良いことばかりではありません。一度フリーランスになった方でも、パートや会社員に戻る人も多くいます。
そこでこの記事では、これからフリーランスになりたいと考える人向けに、5年勤めた会社を辞めてフリーランスへと転身した筆者が、フリーランスのリアルな日々を紹介します!
現在はwebライターやデザイナーとして活躍しOL時代よりも収入を確保していますが、今に至る道のり、その実態は…?
1. 「1人で黙々と仕事してそう」→実際は…人間関係はそれなりに築ける
外に出る機会が少なく「家の中で黙々と仕事をしている」というイメージの強いフリーランスですが、人間関係はそれなりに築けます。
たとえば筆者の場合はSNSで出会ったWebライターと遊びに出かけたり、クライアントと週に1回はミーティングをしたり。Webライターの組合というのもあり、加入をすればさらに出会いの場も広がるでしょう。
人と繋がろうと思えば繋がる機会はあるため、孤独に不安を抱くことは少ないです。
2. 「自分のペースで仕事ができそう」→実際は…仕事の遅れは許されない
「自分のペースで仕事をできるのが、フリーランスの良さ」「やりたくないときはやらず、気が向いたらデスクに向かう」……なんて、そんな話は夢物語!
クライアントとの信頼関係を継続し今後も仕事を獲得するために、納期は遵守です。「やりたいときにやる」ペースでは、仕事量によっては約束の期日に間に合わなくなります。
そのため自分のペースを無視して疾走しなくてはならず、すべてを終えた月末には灰のように燃え尽きてしまうことも。
お茶でも飲みながら優雅に仕事ができるのは、スケジュールに余裕がある月初めだけ、というのはフリーランスあるあるです。
3. 「生活リズムが崩れやすそう」→実際は…心身が健康なら問題なし
「1日中家にこもっていると生活リズムが崩れない?」と聞かれるのも、フリーランスにはありがち。
たしかに、家で仕事をしていると生活リズムが崩れやすくなります。しかし中には会社員と変わらないスケジュールで仕事をする人がいるのも事実。仮に生活リズムが崩れても、フリーランスの仕事時間は決まっていません。納期にさえ間に合えば、朝に仕事をしようが夜中にやろうがその人の自由です。
そのため夜型生活になっても睡眠・食事・運動のバランスが取れて心身が健康であれば、とくに支障はナシ。夜のほうが自分に合っているのであれば、夜型にシフトチェンジしてもOKです。
このように生活リズムを自分で選べるのは、フリーランスのメリットと言えるでしょう。
4. 「やりたい仕事ができそう」→実際は…やりたくない仕事も多い
フリーランスの仕事は、全部が全部「やりたい!」と思える内容とは限りません。
正直に言えば、「ちょっと気が重いな」と思う内容でも、懇意にしてもらっているクライアントからの依頼だと断りにくかったり。「大変そうだからやりたくないけど、次はもっと良い仕事もらえるかも」と期待を込めて引き受けたり。「やりたくないけど、きっとスキルアップになるはず……!」と自分を奮い立たせて仕事を受けたりするときもあります。
やりたい!楽しい!と思える仕事も多数ありますが、そこにたどり着くまでにいくつもの苦難を乗り越えてきた、というケースは少なくありません。
5. 「自分で仕事を取るのが大変そう」→実際は…仕事の獲得方法はさまざま
フリーランス=自分で仕事を取ってくる、というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。
企業にメールを送り、「Webライターとして働かせてください」と営業をかけて仕事を獲得するケースもたしかにあります。しかし仕事の獲得方法は、営業だけではありません。
ある程度場数を踏めば、クライアント側から依頼が来ることもあったり、代理店と契約して代わりに仕事を取ってきてもらったり、といったやり方もあります。
さまざまな仕事の獲得手段を検討して自分に合ったやり方を見つけることが、フリーランス継続の鍵です。
6.「 あっという間に太りそう」→実際は…その通り!
家で仕事をするので会社員のように駅からオフィスまで歩いたり、ランチを食べに外に出たりダイエットのために1駅分歩いたり……といったような体を動かす機会が激減します。
お察しの通りあっという間に運動不足になり、人によっては瞬く間に太ります。筆者はフリーランスになってから5kg太りました。さらに人に会う機会も会社員より少ないため、痩せることに必死になれません。
しかし自分の外見を嫌いにはなりたくないもの。痩せる努力ができないのであれば別方向に努力の指針を!ともがいた結果、ネイルや髪に力を入れるようになりました。
人によるところではありますが、筆者の場合は体重が増えたものの、見た目のきちんと感は会社員時代よりもある気がします。
フリーランスだからこその長所・短所がある
フリーランスは楽しいことばかりではなく、仕事のプレッシャーや不安がつきまといます。しかし生活リズムを自分で作れることや、付き合う人を選べる良さなどがあるのも事実。
フリーランスだからこそのメリット・デメリットがあるため、自身がフリーランスへの転身を検討する際は楽しいことばかりを見るのではなく、フリーランスならではの辛いことをどう乗り切るか、じっくりシミュレーションをしてみてくださいね。
文/遠藤舞衣