現地メディアは板倉への負担を懸念しているようだ。(C)Getty Images

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 日本代表戦士の処遇に、ドイツのメディアが怒りと嘆きを露わにしている。

 現地時間1月25日、ドイツ・メディア『DERWESTEN』のマルコ・ヒンタミュラー記者が、「もう勘弁してほしい。S04のスターは、また大きな失望に直面しているのか?」と見出しを打ち、ブンデスリーガ2部のシャルケでプレーする板倉滉の扱いを嘆いている。

「ドイツの2部リーグは、異例のインターナショナルブレークに突入した。欧州では国際試合はないが、他の協会の国々はカタール・ワールドカップの切符を懸けて戦っている。大事な時期を迎えているシャルケのコウ・イタクラも影響を受けている。先週末の試合後、彼は日本代表の選手として旅立った。だが、彼はまた失望に脅かされている」

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 ヒンタミュラー記者はまず、日本とドイツ間の移動は「ストレスである」と指摘。「ゲルゲンキルヘンと(代表戦が開催される)さいたま市は、約9250km離れている。数日以内に2回も飛行機で移動するのだ」としたうえで、このように綴った。

「今回のフライトはドイツと日本の行き来で済むので、まだ楽なほうかもしれない。だが、彼は母国で再び悔しさを味わうようだ。24歳の彼は、代表の常連なのに、ほとんど起用されることがない。昨年11月には約2万2000km移動して、プレーしたのは0分だった。

 彼の日本行きは無駄になるのか? 今回は、サンプドリアの吉田麻也と、アーセナルの冨安健洋が欠場するため、短時間は起用されるかもしれない。だが、シャルケでのプレー時間には到底及ばないだろう」

 日本は27日に中国、2月1日にサウジアラビアと対戦する。吉田と冨安が不在のため、板倉がスタメンで起用される可能性は小さくないが、ヒンタミュラー記者はベンチスタートになるという見方のようだ。森保一監督の選択に注目が集まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部