チーズ好きな人の中には、SNSの投稿などでおいしそうなチーズを見かけて、「チーズの名前は分からないけど食べてみたいな」と思った経験がある人は少なくないはず。しかし、チーズの種類は実に1000種類以上もあると言われているので、外見だけでどんなチーズなのか知るのは容易なことではありません。そんな時に、AIがチーズの種類を自動で判別してくれる「Cheezam !」を使うと、画像や写真に映っているチーズが一発で分かるとのことなので、実際に使ってみました。

Cheezam ! By Prevision.IO - Computer Vision with AI for cheese

https://cheezam.fr/

上記のURLにアクセスするとこんな感じ。使い方は簡単で、まず赤枠のボタンをクリックします。



次に、調べたいチーズの画像を選択して「開く」をクリックします。



すると、「モルビエ」との判定結果が出たほか、おすすめのワインも表示されました。食用炭で作られた黒い層が特徴のモルビエには、フランス・ブルイィ産のワインである「Domaine Dema, "Prélude"」が合うとのことです。



続いて、インターネット上でカマンベールチーズの画像をアップロードしたところ、「ポン・レヴェック」との回答。ポン・レヴェックはカマンベールと同じフランスのノルマンディー地方のチーズなので、当たらずとも遠からずの結果です。なお、ポン・レヴェックにはシャトーヌフ・デュ・パプ産の「CARDINAL」というワインがぴったりとのことでした。



スマートフォンやタブレットなどカメラ付きのデバイスを使えば、チーズの現物を撮影してAIに判定してもらうことも可能。使用するには、先ほど同様に赤枠のボタンをタップします。



「写真またはビデオを撮る」をタップ。



スマートフォンのカメラでチーズを撮影します。



「写真を使用」をタップします。



すると、ブルーチーズだったにもかかわらず、「ピコドン」と判定されてしまいました。



青カビが混じった切り口が大きく映っていなかったせいで正しく判定できなかった可能性を考慮して、チーズのピーズのみをアップロードしましたが、結果は白カビでおおわれたチーズの「シャウルス」でした。



「Cheezam !」はフランスチーズを学習したAIです。「ブルーチーズ」自体大きなカテゴリな上に、本場のブルーチーズというと切り口全体に青カビが見えるほどなので、日本のスーパーでブルーチーズとして市販されているようなチーズではうまく判定できないのかもしれません。



なお、上記のWikipediaのページで紹介されているブルーチーズの一種「ブルー・ド・ジェックス」の画像をアップロードしたところ、見事に的中しました。



「Label」をタップすると、チーズの写真にチーズ名を付けて投稿し、精度の向上に貢献することもできます。