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「黒さ」が違う 反射を抑える技術

ダンロップが意欲的な新タイヤを発表し、東京オートサロン2022の会場で初披露した。

【画像】住友ゴム「ダンロップ」ブース【TAS2022現地写真】 全45枚

プレミアムカーの高出力・高トルク性能を最大限に引き出すために誕生した「ダンロップSPスポーツマック060+」とは、どんなタイヤなのだろうか?


「ダンロップSPスポーツマック060+」はグローバルで発売される、プレミアムカー向けフラッグシップタイヤ。    AUTOCAR JAPAN編集部

「SPスポーツマックス」は、高性能車や輸入プレミアムカー向けの銘柄で、今回登場した「060+」はその最新作。

高速安定性能、コーナリング性能、ウェット性能を高め、3月から順次発売される。

外観で面白いのは、「黒」の色が深く感じられること。

サイドウォールのブランドロゴと製品名は、どの角度から見ても黒さが際立ち、くっきりとしている。

繊細な凹凸形状によって、光の反射を抑え、従来よりも高い黒色を再現するダンロップ独自のデザイン技術「ナノ・ブラック」がこの黒さを実現しているという。

アウト側ブロック、広い縦溝に注目

技術面では、従来品「SPスポーツマック050+」から大幅にライフ性能をアップさせている。

具体的には、剛性分布を最適化した新開発の非対称パターンを採用したほか、天然由来の「サステナブルシリカ分散剤」を使用することで、環境負荷に配慮したのが新しい。


アウト側(左側)の大きく強度が高いブロックがコーナリング中の車体を支え、広い縦溝がウェット性能を高める。    AUTOCAR JAPAN編集部

新開発の非対称パターンにも注目してみよう。

路面と接する面積は従来品比で14%広い。防弾チョッキにも使われるアラミドを撚り合わせた高剛性バンドによって、トレッド面の剛性を向上させている。

写真を見て分かるように、アウト側はしっかりと剛性の高いブロックで構成。コーナリング中のグリップをアップさせている。

また、縦溝の幅を、ダンロップの一般的なタイヤよりも広くし、主溝配置と接地形状を最適化することでウェット性能も高めた。

ブロック/リブがトレッド面のどれだけを占めるか示すランド比は高い値を維持したまま、溝を広げているのが野心的だ。

全58サイズ 16〜21インチ

「ダンロップSPスポーツマック060+」のラインナップは全58サイズ。

16インチから21インチまでを揃える(205/55R16 94W XL〜295/35R21 107Y XL)。


東京オートサロン2022のダンロップ・ブース。    AUTOCAR JAPAN編集部

価格はオープン価格で、発売は2022年3月1日から。

東京オートサロン2022のダンロップブースでは、SPスポーツマック060+の展示以外にも、ピクトグラムを用いてタイヤ性能をグラフィカルに表現した展示や、車内の音を聴き比べる聴覚型コンテンツ「リッスン・ダンロップ」、3Dで技術を理解するVRコンテンツ「ビューロ・バーチャルツアー」を用意している。