「鎌倉殿の13人」より新垣結衣演じる八重
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 小栗旬主演、三谷幸喜脚本による大河ドラマ鎌倉殿の13人」(NHK総合ほか)の初回が9日に放送され、大河初出演を果たした新垣結衣演じる八重の一筋縄ではいかないキャラクターが話題を呼んでいる(※一部ネタバレあり)。

 本作は、大河では過去「新選組!」「真田丸」を執筆した三谷幸喜が脚本を務め、鎌倉時代を舞台に、源頼朝にすべてを学び武士の世を盤石にした男・北条義時(小栗)が、いかにして武士の頂点に上り詰めていくのかを描いた物語。初回「大いなる小競り合い」では、義時の兄・宗時(片岡愛之助)が独断で流罪人・源頼朝(大泉洋)をかくまったことから大騒動に発展していくさまが描かれた。

 新垣が演じるのは、義時の初恋の人であり頼朝の最初の妻となる八重。その八重の父・伊東祐親(浅野和之)は平家に仕える身であり、娘と子をもうけ姿をくらましている頼朝は許しがたい存在だった。祐親が血眼になって頼朝の行方を追っているころ、義時は頼朝の命を受け渋々、文を八重に届けることに。その文に書かれた「今すぐ会いたい」という頼朝の言葉を巡る、八重と義時のちぐはぐな会話が注目を浴びた。

 「今すぐ会いたい」を文字通りに受け止め、今すぐ頼朝の元へ向かおうとする八重。そんな八重を、「今は離れ離れでもいつかまた共に暮らすことを願う。そういうことではないかと……」と諭す義時。鶯の鳴き声がBGMに流れる雅な八重(義時の脳内イメージ)に、初めは「かわいい」「笑顔の破壊力ハンパない」と沸き立った視聴者たちだが、「(頼朝と)いつになったら会えるのか」「何とかなさい」「一日でも早く佐殿(頼朝)に会えるよう力を尽くすのです」と駄々をこねる様子に「面倒くさいw」といったツッコミも。

 八重がかつて、義時が花を届けてくれたことを思い返し「でも、わたしは野に咲く花が好きなのです」と打ち明ける場面もあり、初回早々、玉砕する義時に同情が集まっていた。(編集部・石井百合子)