将来の生活資金が心配、かといって投資も怖くて踏み切れないという人はどうしたらいいのでしょう?(写真:Rhetorica/PIXTA)

「まだ投資を始めない人は、老後、破産します」と断言するのは、PR会社社長、脳科学者、YouTuberなどさまざまな肩書で活動しながら、個人投資家としても大きな利益を稼ぎ出す上岡正明さん。将来の生活資金が心配、かといって投資も怖くて踏み切れないという人には「自分でしっかり調べて納得すれば不安は解消されるはず。リスクが少なく安全性の高い商品を選びながら、お金を増やしていってください」と話す。
上岡さんの著書『お金が増える強化書』より一部抜粋・再構成し、お金が増えない人が陥りがちな考え方を紹介する。

もう国は老後の面倒を見てくれない

あなたがまだ証券口座すら開設しておらず、投資を始めていないのだとしたら、「自分の生活は自分で守る」という意識が低いと言わざるをえません。

国があなたの老後の面倒を見てくれると思ったら大間違いです。2019年6月、金融庁が「老後資金は公的年金のほかに、1人あたり2000万円必要である」と公表して大騒動になったことは記憶に新しいでしょう。いわゆる「老後2000万円問題」です。国は「われわれは老後まで面倒は見られないから、自分の生活は自分で守ってくださいね」とさじを投げたわけです。

そして、コロナ禍に見舞われた2020年以降、投資を始める人が急増しました。楽天証券では2020年だけで133万口座、SBI証券では80万口座が新規に開設されたそうです。これは、国や政府に頼っているだけでは自分の生活を守れないという危機感をいだいた人が多かったからです。私のYouTubeチャンネルでは投資情報を発信しているのですが、わずか1年で登録者数が10万人以上に伸びました。

「つみたてNISA」や「ほったらかし投資」といった言葉を聞いたことはあるでしょう。

「つみたてNISA」とは、個人が投資をしやすいように、国が作り出した税金の優遇制度です。いうなれば「自分年金」。国がこの投資枠を無税にしたことは、「老後に必要なお金の半分は、自分でなんとかしてほしい」という国民に向けての切実なメッセージともとれます。

投資初心者がまず始めるべきは、次の3ステップ。これで決まりです。

 屬弔澆燭NISA」口座で

投資信託(インデックスファンド)を購入し

20年以上の長期保有をする

この投資法は、数千円の元手からでも始められます。中長期で運用すれば損をするリスクもかなり低く、しかも、いちど購入してしまえばほぼ何もしないでほったらかしにできます。なにより、せっかく得た利益を税金でごっそり持っていかれるという悲しいこともありません。今すぐ「つみたてNISA」を始めれば、毎月3万3333円の積み立てで、老後2000万円問題はあっさり解決してしまいます。

「つみたてNISA」を活用していないのに老後資金が心配などと言うのは、歯ブラシがあるのに歯磨きをせず、虫歯が心配だと言うようなもの。にもかかわらず、いまだに「つみたてNISA」すら始めていない人がまだまだ多い。金融弱者にならないためにも、一刻も早く始めるべきです。

1億円長者の3割は「サラリーマン投資家」

お金が増えない人の特徴 崋己投資を軽視している」

投資を始めるのが面倒で、二の足を踏んでいる人もいるでしょう。リスクが怖いという気持ちもわかります。ですが、この機会によく考えてみてください。なぜあなたは「お金が増えない」現状を「お金が増える」方向に変えようとしないのか、なぜ変えることができないのか。それには理由があるはずです。

セミナーや講演、YouTubeなどでお金の相談を受けることがよくあるのですが、みなさんのお話を伺っているうちに、お金が増えない人には5つの特徴があるということがわかってきました。

まず、ひとつめは「自己投資を軽視している」こと。結局のところ、お金を増やしていきたいとき、本業で得られる収入、副業での利益、そして、投資での利益をいかにして増やしていくかがテーマになります。そして、本業や副業での収入を増やすためキャリアアップやスキルアップをするときに自己投資は欠かせません。

「お金を増やすために自己投資が欠かせないだなんて、なんだか遠回りをしているな」と感じる人もいるかもしれません。でも、日本で「億万長者」になっている人の中には、実は普通のサラリーマンも含まれているのです。

日本の個人投資家1000人を対象にした調査によると、1億円の資産を築いた投資家の3割は、本業のあるサラリーマン投資家であり、しかも、サラリーマン投資家の世帯年収は1000万円以下の人が4割を占めていたそうです(『日経ヴェリタス』2017年8月13日号)。

拡大解釈になりますが、途中で脱サラしたりした人も含めれば、私の感覚では6割にのぼります。つまり、どこにでもいるような「普通のサラリーマン」が、あなたの知らないところで、続々と「億万長者」になっているわけです。

なぜ「サラリーマン投資家」が成功するのか。それは、本業による収入が確保されていると、投資に向き合うときに心の余裕を持てるからです。

投資において、余裕がない状態というのは、とても危険です。とくにつねに相手がいる株式投資では、不利に働くことになります。本業や副業をおろそかにして収入が不安定だと、心がいつも追い込まれた状態になり、誤った判断をしかねません。だからこそ、できるかぎり本業や副業による収入を増やして、投資にお金を回していくことが、個人投資家の必勝パターンだといえます。

まずは「自己投資」をしてください。自己投資を怠っていると、本業や副業で「自分で働いてお金を稼ぐ力」が弱くなってしまいます。自分のスキルやキャリアをアップさせましょう。そうしなければ、いつまでたっても投資に回せるお金を増やせません。

まずは投資を始める

お金が増えない人の特徴◆峺擬蠅ない、時間がない、知識がない」

2つめは、お金がない、時間がない、知識がないと言って、まだ投資をしたことがないという人です。こんな人は、何よりもまず「投資を始める」ことが大切です。

前述した「つみたてNISA」など、元手が少なくても始められ、リスクが少なく、貯金感覚でできる投資法があります。今は、ネットですぐに証券口座を開設できます。証券口座を開設して、自動の積み立て購入の設定をしてしまえば、あとは何もする必要はありません。

お金が増えない人の特徴「投資のリスクを恐れている」

3つめは、投資のリスクを不安視して二の足を踏んでいる人です。「不景気になったら株価が下がって損をする」ことばかりに気を取られています。

たしかに景気は、いいときもあれば悪いときもあります。しかし、長期スパンで見てみると、世界経済は山あり谷ありを繰り返しながら、200年以上にわたって拡大を続けています。

資本主義社会は「今よりも豊かな生活をしたい」という欲望のもとで、それぞれが「自分の利益を追求する」ことで成り立っています。それが社会を動かす原動力となり、経済も市場も右肩上がりになることが前提になっています。つまり、資本主義社会が続いているかぎり、世界の経済成長も続いていくのです。

投資で損をするリスクを軽減するには、できるだけ複数の銘柄に「分散投資」する必要があります。これを「ポートフォリオ戦略」と言います。

1つの銘柄しか持っていないと、その企業の株価が暴落したとき、大きな損失が生まれてしまいます。しかし複数の銘柄を持っていれば、ある企業の株で損失が出ても、別の企業の株で利益が出れば、損失分をカバーできます。分散させた国や銘柄が多ければ多いほど、損失のリスクは下がります。

「投資商品が詰め込まれた福袋」

1つ買うだけで分散投資ができる商品が「投資信託」です。投資信託は「複数の銘柄の投資商品が詰め込まれた福袋」のようなものです。投資信託にはいろいろな種類があり、例えば、「世界中の株が詰まった福袋」には約8800もの銘柄が詰まったものまであります。これを1つ購入するだけで、8800もの株式に分散して投資ができるのです。

リスクを恐れてばかりいては、いつまでたってもお金は増えません。長期的には株価は上がり続けているという事実もあります。はじめから分散投資でリスク軽減できる投資信託という商品もあります。さっそく少額からでも投資を始めてみてください。

お金が増えない人の特徴ぁ崋分に合った投資法がわからない」

投資をしてみたいが、どうすればいいのかわからないという相談はよく受けます。おすすめの投資法は、時流や世代、経済状況によって多少変わってきます。今ならば、とくに米国株などへの積み立て投資は、忙しいサラリーマンや投資未経験の方にもおすすめです。

お金が増えない人の特徴ァ屬金を浪費してしまう」


最後は、お金を浪費してしまう人です。地味ですが、とても大切なことです。当たり前ですが、本業や副業での利益や投資での利益が増えても、支出が多ければ、けっしてお金は増えません。

本書では、「自己投資」についての考え方や「投資家マインド」の育て方、そして、私の22年間の投資法を紹介しています。どんな商品をどのタイミングで購入すればいいのか、20代から60代まで、各世代別のポートフォリオ戦略など、現時点のベストの選択肢を提示しますので、ぜひ参考にしてくださいね。