木村拓哉と明石家さんま

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 明石家さんまと木村拓哉による正月恒例番組『さんタク』(1月1日16時〜フジテレビ系)。'21年は新型コロナウイルスの影響で生放送での放送となったが、'22年は例年通り、収録で放送される。

【写真】Koki,を車で迎えにきたキムタクパパ

 番組が始まったのは'03年。'22年の放送でちょうど20回目となる。毎回、さんまと木村が“やりたいこと”を実現させ、ロケ先やスタジオでの仲睦まじいやりとりが見ものだ。

さんまは“親戚のおじちゃん”!?

「さんまさんと木村さんは公私ともに親交深く、家族ぐるみの仲。Cocomiさんが、さんまさんのことを“親戚のおじちゃん”とインスタで紹介していたことも話題になりました。

 前回の『さんタク』では、さんまさんが草なぎ(剛)さんの結婚話を木村さんに振るという場面がありましたが、あれも2人の信頼関係があってこそ。家族やSMAPメンバーの話題をフランクに本人に振れるのもさんまさんくらいでしょう(笑)」(テレビ局関係者)

 番組では普段は見られない素顔が見れたり、プライベートな話が聞けるとあって、ファンも嬉しい反面、少し複雑な思いも。

「さんまさんだから聞ける話もあるので、あの組み合わせは嬉しいのですが、いつ家族の話が飛び出すかと思うと……。前も番組の中で、奥さんの話をさんまさんがしてましたからね。正直、家族の話は聞きたいような、聞きたくないような(笑)ちょっと複雑です」(SMAPファンのひとり)

 2人の関係が深すぎるが故にこんな現象も。

「毎年、正月はさんまさんが海外に行ってしまうため事前収録でしたが、'21年はコロナで行けなかったこともあり、番組史上初の試みで生放送となりました。

 いつもはロケをきっちりやって面白いところが詰め込まれているのですが、前回だけは内容がスカスカな感じで、不評でした。というのも、ゲストのみなさんが遠慮してしまって。後輩の亀梨(和也)くんとかも出ていましたが、だいぶ微妙な空気に(笑)。そのくらい、さんまさんと木村さん2人の空気が出来上がっていて呼吸も合っているんですよね。もう2人だけで“間”が持ってしまう」(前・テレビ局関係者)

 '21 年はさんまプロデュースの映画でCocomiが声優に抜擢されるなど、木村家とさんまの蜜な関係がより顕著に。そんな2人の“馴れ合い”のような関係に敏感になった視聴者も少なくない。ネットニュースのコメント欄にはネガディブな書き込みが目立っていた。

続けていくことに“価値”

 放送開始から20年ということで、「もう飽きた」「つまらなくなった」といった否定的な意見もチラホラ聞こえ始めるが、

「長年やっていると、どうしてもそういう声は出てくるもの。でも、この番組は古き良き、“正月らしさ”を持った番組だと思います」

 そう話すのは、テレビ解説者でコラムニストの木村隆志さん。年々、スター集結や豪華共演という“正月らしい”番組は減ってきているそうで、

「昔は、スターが集まって普段はできないことをゆったりやる、というような正月番組が多かった。でも今はもう、“正月番組”というカテゴリ自体が貴重なんです。最近は『芸能人格付けチェック!』(テレビ朝日系)なんかもそうですが、通常の番組の正月版というようなものが多く、全体的に正月っぽさがなくなってきました。

 そういう意味で『さんタク』は、お笑いのトップとアイドルのトップ、仲のいい2人がゆったりと自由気ままにロケをして、普段とは違う顔も見られる。何よりも年に1回しか見られない特別感。華があって、元日にぴったりな企画だと思います」

 中には“マンネリ化”や時代遅れを指摘する声もあるが、木村さんは『さんタク』の良さをこう解説する。

「最初ほどのインパクトがないのは当たり前で、そこから続けていくことで味わいが出てくる。よく見るとマンネリ化しないようにちゃんと作られています。

 加齢問題はありますが、ジェンダー問題とか、ハラスメントがあるような番組でもなく、むしろ時代にも合っている。

 批判も人気の証。この20年を超えたら、そういうのもなくなっていき、続けていくことに価値がついていくんじゃないでしょうか。実際、20年もやっているので、元日は『さんタク』を定番としている人も多い。今やめたり、番組を変えたりするにはもったいない番組です」

 実際になくなったら「寂しいと思う人はいっぱいいると思いますよ」と木村さん。

 前出のSMAPファンもこう話す。

「冠番組があるいということは、SMAPが戻ってくる場所があるということですから、これからも続けてもらいたいです。

 前回は番組の中で木村くんが『がんばりましょう』を歌ってくれたのも、すごく嬉しかった。一部からはSMAPの曲だから一人で歌わないでほしい、と嘆いている方たちもいましたが……。ファンとしては、SMAPのときからある番組なので、これからも続いてほしいです」

 ちなみに、木村は『さんタク』、中居正広は『中居正広のただただ話すダーケ』(テレビ東京)、稲垣吾郎・草なぎ剛・香取慎吾の「新しい地図」は、『7.2 新しい別の窓』(ABEMA)に出演予定で、元日からSMAP全員が出揃うとあってファンは大忙し。

「いつの日か、5人で…いや、6人で『さんタク』に出てほしいですね(笑)」(前出のファン)

 番組がずっと続けば、そんな展開も“きっと夢じゃない”!?