首都高、「最大2430円」値上げ!? 理由は「混雑緩和」でも賛否両論! 2022年4月に料金改定でユーザーの反響は?

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首都高の料金形態が新しく!ネット上では不満の声も?

 2021年12月10日、首都高は通行料金の見直しを発表しました。
 
 これによると2022年4月1日より、これまで1320円(ETC普通車)だった上限金額が最大1950円まで引き上げられることになっています。
 
 首都高の通行料金制度はどのように変化し、ユーザーからはどのような声が挙げられているのでしょうか。

東京の大動脈ともいえる首都高。2022年4月からの値上げに賛否両論!

 通行料金の上限金額は、軽自動車・二輪車1590円、普通車1950円、中型車2310円、大型車3110円、特大車5080円に引き上げられます。

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 現在の上限金額と比較すると値上げ金額はは軽自動車・二輪車500円、普通車630円、中型車900円、大型車1030円、特大車2430円の引き上げとなっています(横浜北西線から東名高速道路を連続で利用した場合を除く)。

 以前から首都高では、「利用形態、各路線・区間の特性、利用時間等に対応した弾力的な料金設定・割引などを採用することで、都市高速道路の更なる効率性の向上に資すること」を目的として、通行状況によって異なる「対距離料金制度」を採用しています。

 この対距離料金制度が施行されたのは2016年4月からですが、急激な料金制度の変化による利用者への負担を軽減する措置として、現在の上限金額が定められました。

 しかし、利用するルートなどによって、都心部の首都高料金が周辺道路に比べて割安になっている実情もあり、都心部の渋滞がなかなか緩和されないという事態が問題となっていました。

 2016年4月から一定の期間が経過したことや、渋滞緩和を目指すことを受けて、今回上限金額の引き上げがおこなわれることになったといいます。

 こうした背景はあるものの、ネット上では「貧乏人は首都高使うなってこと?」「引き上げの理由がまったく理解できない」「せっかくガソリンが値下りしてきたと思いきや…」といった不満の声が挙げられています。

 さらに、「一般道路が渋滞するんじゃない?「一般道路が混んだら本末転倒じゃん」という声も多く、一般道路の混雑を懸念する人も多いようです。
 
 また、「ちょっと値上がりしただけじゃん」「そんなに問題ないのでは?」という人もおり、理解を示すユーザーも見られます。

利用料金の上限引き上げだけじゃない!新たな割引制度も

 一方で、単に上限料金が引き上げられただけではなく、大口・多頻度割引や深夜割引などの拡充も予定されています。

 大口・多頻度割引とは、ETCコーポレートカード利用者に対する割引制度のひとつで、1か月あたりの利用金額が多ければ多いほど、基本料金が割引率が増大するという仕組みです。

 例えば、これまでは、1か月の利用料金が1万円以上3万円以下の部分は15%、3万円以上5万円以下の部分は20%となっていましたが、今後15%は20%に、20%は25%に割引率が拡大。

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 また、新たに深夜割引が導入され、深夜0時から4時までの間に首都高速の入り口を通過した場合には利用料金が20%割引となります。

 こうした割引制度に対して、ネット上では「大口・多頻度割引の割引率、20%が25%に拡充は良いね!」「深夜割があるのは有り難い」といった意見が見られます。

 首都高は都心部の重要なネットワークとなっているため、利用する人も非常に多いことから賛否両論となる状況です。

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 料金制度が変わることにより、首都高の交通量や周辺道路の状況など、あらゆる部分の変化も予想されます。

 今後、正しく利用するユーザーが安全かつ円滑に交通を進められるかどうかが、ユーザーから見た首都高の評価ポイントのひとつとなりそうです。