GoogleがAndroid 12 (Go editon)を発表!2022年に搭載製品が登場へ

Googleは14日(現地時間)、スマートフォン(スマホ)やタブレットなど向けプラットフォーム「Android」の最新バージョン「Android 12」においてよりスペックの低い製品向けの「Android 12 (Go edition)」を発表しています。

Android 12と同様にさまざまな新機能やセキュリティーおよびプライバシーの強化などが行われているほか、新たに既存のAndroid 11 (Go edition)と比べてアプリの起動が最大30%高速化され、長期間使用されていないアプリを休止状態にすることによってバッテリー持ちの改善とストレージ容量の節約が期待できます。

また「Nearby Share」と「Google Pay」によってアプリの共有が手軽に行えるようになったり、ロック画面からプロファイルを直接利用できるようにすることによってゲストアカウントとしてプライバシーを気にせず利用できるようになるとのこと。なお、Android 12 (Go edition)は2022年に搭載製品が投入される予定だということです。


Android (Go edition)は手頃な価格のエントリークラスのスマホを通じてより多くの人々がAndroidとGoogleの最高のUX(ユーザーエクスペリエンス)を体験できるようにすることを目的として2017年より提供されています。その結果、今日までに2億人以上がAndroid (Go edition)搭載製品を利用するに至っています。

そんなAndroid (Go edition)の最新バージョンとして新たにAndroid 12 (Go edition)をリリースし、これまでになく高速で、よりスマートで、プライバシーに配慮したUXを実現し、さらに多言語機能を拡充し、データ通信の料金を考慮した新機能の導入など、スマホをより利用しやすくしているということです。

Android 12 (Go edition)に導入される主なトピックスは以下の通り。

<アプリ起動を高速化>
Android 12 (Go edition)搭載製品ではアプリの起動が最大30%速くなり、アニメーションがスムーズになります。これにより、空白の画面を待つことなく、アプリがすぐに開きます。また新たにSplashScreen APIが追加されるため、すべての開発者はアプリを起動したときにスムーズなUXを提供できます。



<バッテリー持ちの改善>
Android 12 (Go edition)では長期間使用されていないアプリを休止状態にすることによってバッテリー消費とストレージ容量を自動的に節約します。これにより、ストレージ容量が限られている製品では特に役立ち、一方で更新された「Files Go」アプリでは30日以内にファイルを復元できるため、不要なファイルを削除して空き容量を増やすことも可能です。なお、Android 12 (Go edition)では未使用のアプリが休止状態になると通知されます。



<よりインテリジェントな機能>
Android 12 (Go edition)ではコンテンツの閲覧も容易になり、最近のアプリ画面に移動すると、ニュースを聞いたり、画面上のコンテンツを好みの言語に翻訳したりするためのオプションが表示されます。



<より簡単なアプリ共有>
スマホを利用する上でアプリが最も重要ですが、アプリをダウンロードすると追加のデータ通信料金が発生する場合があります。そこでAndroid 12 (Go edition)では「Nearby Share」と「Google Play」によってアプリを近くの製品と直接共有することが可能となります。



<ロック画面でプロファイルの切り替え>

Android 12 (Go edition)ではロック画面でプロファイルを切り替えられるようになるため、例えば、ロック中にゲストユーザーにすることで、プライバシーを気にせずにスマホを友達や家族と共有して使うことができるようになります。また使い終わったらプロファイルをリセットするだけで元に戻ります。



<より強化されたプライバシー管理>
Android 12 (Go edition)を使用すると、データにアクセスしているアプリの透明性が高まり、アプリがアクセスできる個人情報を決定するためのコントロールが強化されます。また新たに「プライバシーダッシュボードを追加しています。

マイクなどの特定の種類の機密データにアクセスしているアプリのスナップショットが表示され、必要に応じて権限を取り消し、さらにステータスバーの新しいプライバシーインジケーターはアプリがマイクやカメラに特にアクセスしていることを示します。

またアプリと共有する情報をより細かく管理できるようになり、新しい「おおよその位置情報」のアクセス許可を使用すると、アプリを制限して正確な位置情報ではなく、おおよその位置のみを表示できます。例えば、天気アプリをおおよその場所に制限しても正確な予測が得られます。



記事執筆:memn0ck


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