「相談があると言われて…」違法勧誘、経験者は意外と多いかも

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美容や健康などに関する製品を販売しているアムウェイ。しかし、その勧誘方法が違法であったとして容疑者2人が逮捕されました。マッチングアプリを利用して連れ出し勧誘するという悪質な手口が問題となっています。

今回の報道から、過去に似たような経験をしたことがあるという人や、SNSと違法勧誘の危険性について危惧する声などが寄せられていました。このような犯罪を摘発していくうえで何が大切なのでしょうか。私たちができることはあるのでしょうか?

アムウェイに違法勧誘 容疑者2人逮捕へ

画像:Towfiqu ahamed barbhuiya/Shutterstock

Yahoo!ニュースの報道(※1)よると、「日本アムウェイ(東京)に入会させる目的を告げずに、マッチングアプリで知り合った女性(23)をエステに連れ出し、入会を勧誘した」として「京都府警は11日、特定商取引法違反の疑い」で容疑者2名を逮捕したとのこと。

容疑者は、“共謀して3月27日、マッチングアプリで知り合った京都市の女性に対し、アムウェイ入会への勧誘であることを隠して誘い出し、「この化粧水がおすすめ。会員になったら安く買える」などと入会を勧誘した”と報道されています。

容疑者の一人が「京都府教育庁の主事」だったこともあり、府教育庁が事実確認を行うなど異例の事態となりました。

違法勧誘について世間の反応

マッチングアプリの機能を利用した悪質な行為に、世間からは非難の声が寄せられていました。

Twitterでは「アムウェイが無くなっても同じような商法は必ず出てくると思う。こういうのに騙されないように我が子には教育していきたい。というか学校で教えてほしい」という声も。

また、“これねー。私もSNSのお食事会グループの活動などに参加した際、仲良くなったと思ってた人から後日「相談がある」と言われて、なんのことかと喫茶店等で待ち合わせしたら、この種の勧誘だった事例を多数経験済み。アムウェイ以外にも多数あるが、入会させる目的を明示した説明を受けたことは一切無い”と、今回の件をふまえて自身の経験談を話している人も見られました。

今回問題となったアムウェイだけでは無く、このような違法勧誘全体に対して消費者全体に向けた注意喚起が求められているように感じました。ネットでの様々なコミュニケーションツールが増えている時代であり、昔に比べて若年層もこのような事件に巻き込まれる可能性が高くなっているかもしれません。

マッチングアプリやSNSでも注意を

画像:FGC/Shutterstock

今回利用されたマッチングアプリを含めSNSでの繋がりが簡単にできる時代だからこそ、このような違法勧誘には特に気を付ける必要があるでしょう。

このような違法勧誘を受けたことがあるという人がTwitterでは他にも多くみられたため、まだまだ発覚していない犯罪者予備軍が多く潜んでいるように感じられました。

違法勧誘について、政府が今よりもさらに厳しく取り締まることが必要かもしれません。しかし、そのためには違法勧誘をしっかりと摘発する消費者意識も重要になってくるでしょう。このような事例を明るみに出すことによって、多少なりとも違法勧誘に対し牽制することができるのではないでしょうか。

自分以外にも被害者を増やさないために、違法な勧誘を受けた際には警察に相談するなど、しっかりと対処を行う必要があります。そのために若い層に向けて学校教育のカリキュラムに含めて注意喚起を行うこともできるかもしれません。

現代では特にネット上での繋がりが多様化しているため、その時代のニーズに合わせた対策を実施することで違法勧誘の摘発に繋げることができるのではないではしょうか?