東京都調布市内を走行していた京王線の特急電車内にいた乗客17人が重軽傷を負った京王線刺傷事件は、日本中の人を震撼させたが、このニュースは中国でも報道され、大きな注目を集めた。(イメージ写真提供:123RF)

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 東京都調布市内を走行していた京王線の特急電車内にいた乗客17人が重軽傷を負った京王線刺傷事件は、日本中の人を震撼させたが、このニュースは中国でも報道され、大きな注目を集めた。中国の動画サイト西瓜視頻はこのほど、京王線刺傷事件について紹介する動画を配信した。

 配信者は、中国メディアの女性記者らしく、事件が起きた京王線の車両には防犯カメラが設置されておらず、駅にも保安検査はなかったと伝えた。そのうえで、実際に霞ヶ関駅から地下鉄に乗車する様子を撮影しているが、「駅の入口にはいくつかの防犯カメラがあったが、改札までの通路では防犯カメラを目で確認することはできなかった」と述べている。

 ホームには非常電話や非常停止ボタンがあるほか、車両内にも非常通話器があると紹介しているが、改札では保安検査がなくスムーズに入ることができることを動画では強調した。そして、新幹線や地下鉄でのこのような凶悪犯罪は決して少なくないと主張し、地下鉄サリン事件など過去の事件を列挙している。

 さらに動画では、日本人に対するインタビューも行った。答えた人の多くが今回の事件のことを恐ろしく感じており、荷物検査は必要だと思っている日本人がいることを伝えた。また、専門家にもインタビューしているが、中国のようにすべての人に保安検査をするのは非現実的であるものの、抜取検査は必要と見方を示していると伝えた。

 これを見た中国のネットユーザーからは「日本人は悲惨だな」、「中国は地下鉄に乗るのに必ず保安検査があり、液体も調べられる。日本は中国と比べてあまりに遅れている」などのコメントが寄せられた。

 しかし、「検査しても無駄だよ。悪事を働く人は何をやっても防げない」、「日本は社会全体としては安全だ。こういう事件は地下鉄で発生しなくても別の所でも発生し得る」などの反論もあった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)