スーパーの食品売り場(資料写真)=(聯合ニュース)

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【世宗聯合ニュース】韓国の統計庁が2日発表した消費者物価動向によると、10月の消費者物価指数は前年同月比3.2%上昇し、2012年1月(3.3%)以来、9年9カ月ぶりの高水準を記録した。消費者物価の上昇率が3%台となったのは、12年2月(3.0%)が最後だった。

 

 物価上昇率は4月(2.3%)、5月(2.6%)、6月(2.4%)、7月(2.6%)、8月(2.6%)、9月(2.5%)と6カ月連続で2%台を記録していた。 

 10月の物価上昇率を品目別にみると、工業製品が前年同月比4.3%上昇し、12年2月(4.7%)以降で最も上昇幅が大きかった。なかでも石油類は27.3%上がり、08年8月(27.8%)以来最大の上昇幅を記録した。

 農畜水産物は前年同月比0.2%上昇し、8月(7.8%)と9月(3.7%)に比べて上昇率が大きく鈍化した。

 電気・水道・ガスは電気料金値上げの影響で1.1%上がった。

 公共サービスは5.4%、個人サービスは2.7%それぞれ上昇した。

 変動の大きい農産物と石油類を除いたコア物価は2.8%上昇。12年1月(3.1%)以来最大の上昇幅となった。

 生活実感に近い生活物価指数は4.6%上昇し、上昇幅は11年8月(5.2%)以降で最も大きかった。

 統計庁の担当者は「農畜水産物の価格は安定しているが、石油類、加工食品など工業製品と個人サービスの物価上昇が続き、昨年10月に政府が行った携帯電話料金支援策の反動で公共サービス価格の上昇傾向が大幅に強まった」と説明した。