リモート下での孤独を埋めるには?産業医・大室氏、シェアハウスのメリットに言及

もはや一般的になってきたリモートワーク。そのメリットは数多くあるでしょう。
電車通勤をしなくて良い、スーツを着用する必要がない、飲み会などの過度なコミュニケーションがない……などです。その一方で、デメリットも存在します。
代表的なデメリットが「孤独」でしょう。日中、自宅でひとりで作業することがメインになるため、業務の合間の雑談や、昼食時の同僚との会話といった人との関わりがなく、次第に寂しさを覚えてしまう、という方は少なくないはずです。
こうしたデメリットを解消する方法はいくつかあると思いますが、そのうちのひとつにシェアオフィスがあるのでは、というツイートが。
テレワークとシェアハウスの相性
産業医である大室氏はツイッター上で「リモートワークでの孤独さは最近よく面談中にも聞きます」といい、現場でも孤独に悩む声は多いと語りました。そのような中で「シェアハウスに住んでる若手記者の友人。部屋は狭いがリビングにいけば誰かいる。リモートワーク下ではこの距離感はすごく居心地が良い」と、テレワーク下における友人のライフスタイルを明かしました。
シェアハウスに住んでる若手記者の友人。部屋は狭いがリビングにいけば誰かいる。リモートワーク下ではこの距離感はすごく居心地が良いと。
リモートワークでの孤独さは最近よく面談中にも聞きますが、確かにシェアハウスとの相性は良さそう。自分も今20代ならしていたかも。- 大室正志 | 産業医 (@masashiomuro) October 19, 2021https://platform.twitter.com/widgets.js「誰かがいる」という状況は、それだけで安心感があります。孤独感の解消に、シェアオフィスが一役買っているのは間違いないでしょう。
実際にテレワーク下でのシェアオフィスを実践した方からの声も、SNS上で挙がっていました。
リモートになる前からシェア生活をスタート、まさにこれを実感してからはもう一人暮らしには戻れないと思ってる
家族でも、多世代で暮らせるシェアハウスが増えてきてる感覚。家族ができてもそんな生活してみたい。 https://t.co/rj06nTzTm8




会社での人間関係となれば、仕事や職階が絡み、コミュニケーションを取るのにも気を遣ってしまう傾向があります。しかし、仕事絡み以外の人間関係であれば、気を遣わず、よりラフに会話することができるでしょう。こういった点においても、シェアオフィスとテレワークの相性は良いといえるのではないでしょうか。
テレワークによるメンタル不調
パーソル総合研究所が行った「テレワークにおける不安感・孤独感に関する定量調査」でも、調査対象の約3割がテレワークで孤独を感じ、テレワークの頻度が高くなるほど孤独感が強くなるとの結果が出ています(※1)。
SNS上でも、テレワークで感じる孤独感・不安感を訴える声が見られました。前述したシェアオフィスという方法以外にも、電話をしながら仕事を行う「作業通話」という方法で孤独感を解消している方や、Twitterで発信したり、フォロワーと会話することで、孤独や不安を解消する方も。
もちろん、リアルで他者と会う現実感に比べると、ネットでの交流は現実感が薄く、前者よりも「人と関わっている」という実感が湧きにくい側面もありますが、誰とも関わらずに日常を過ごして孤独感を高めるよりも、不安が解消される度合いは高いのではないでしょうか。
そういったなかで、大室氏のツイートにあるように、“シェアハウス”というのは、リモートワークの孤独を埋めるひとつの良い手段になるのかもしれません。
【画像・参考】
※Girts Ragelis/Shutterstock
※1 テレワークにおける不安感・孤独感に関する定量調査