池松壮亮と伊藤沙莉が主演し、2022年早春に公開されるオリジナルラブストーリー映画『ちょっと思い出しただけ』。2021年10月30日(土)〜11月8日(月)の10日間にわたって開催される第34回東京国際映画祭でコンペティション部門に選出されている同作の、ティザービジュアルが完成した。



34回目を迎える東京国際映画祭(TIFF)は、日本で唯一の国際映画製作者連盟(FIAPF)公認の国際映画祭であり、今年はメイン会場を六本木ヒルズから日比谷・有楽町・銀座地区に移動して開催される。同作は11月2日(火)、11月7日(日)に角川シネマ有楽町にて上映。監督の松居大悟が熱望した東京国際映画祭コンペティション部門、初選出で受賞にも期待がかかる。


完成したティザービジュアルのデザインは、『ミッドサマー』、『パターソン』、『デッド・ドント・ダイ』、ジム・ジャームッシュ監督特集上映『JIM JARMUSCH Retrospective 2021』などの作品を手掛けてきたグラフィックデザイナーの大島依提亜が担当。また、本作の現場スチール撮影は、昨年までニューヨークを拠点にペインター兼フォトグラファーとして活動していたE-WAXが担当している。これまで個展の開催やファッション誌のカメラマンとして活動してきたが、映画スチールの担当は今回が初めてだ。


スポットライトの照らされたステージは、たった2人だけの世界。その中心で抱き合う2人のまるでダンスを踊っているかのように躍動感と、光と影のコントラストが印象的ビジュアルだが、葉(伊藤沙莉)の表情はどこか切なさを纏い、物思いにふけているよう。照生(池松壮亮)の表情は見えないが葉と同じく哀愁を帯びた表情をしているのか、はたまた優しく微笑みかけているのか、と想像を掻き立てる。本作は、「別れてしまった男女が、思い出を遡る」というストーリーだが果たして2人はこの瞬間に何を思っているのだろう。まさに本作を体現するティザービジュアルとなっている。


東京国際映画祭にも出品されるという事で、英題も”Just Remembering”に決定。第一報解禁から徐々に物語の全貌が明かされている本作に、引き続き注目だ。



■『ちょっと思いだしただけ』
2022年早春全国公開
配給:東京テアトル
出演:池松壮亮、伊藤沙莉
(C)2022『ちょっと思い出しただけ』製作委員会