大人の“おやつ時間”を。【人気ホテル】ラグジュアリーなアフタヌーンティー5選

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予約困難が続くアフタヌーンティーから、すっかり定番となったフルーツサンド、そして最新ショコラティエまで。おやつの“今”を紹介します。今回ご紹介するのはホテルのアフタヌーンティー。宝石のようなスイーツに手を伸ばし、やさしいお茶で喉を潤す。開放感たっぷりのビューとのコラボレーションも、ならではの楽しみだ。そう、非日常気分を味わえるティータイムはホテルでどうぞ。9月17日(金)発売Hanako特別編集『ケーキ、焼き菓子、おやつを買いに。』よりお届け。

1.身も心もほぐれていく、大人の“おやつ時間”。〈フォーシーズンズホテル東京大手町〉/大手町

目まぐるしく変化する毎日の中でも、私たちは上手におやつとの“ステイホーム”を楽しんでいる。お気に入りを家に持ち帰ったり、オンラインで地方の銘菓を取り寄せたり。レシピ本を購入して自分の手で作ってみたりもそう。でも“出来立てをその場で味わいたい”と思ったら、いてもたってもいられない。きっと、そんな人が増えているのだろう。今、ラグジュアリーホテルのアフタヌーンティーが静かにブーム再燃中だ。2020年9月にオープンした〈フォーシーズンズホテル東京大手町〉。

テーブルごと空に浮かんでいるような錯覚に陥るほど、開放的なビュー。〈ザ ラウンジ〉では、タルトやパフェなど単品メニューもオーダー可。

最上階の39階に下り立つと、ダイナミックな東京のシティビューが大きなガラス窓いっぱいに広がる。眼下には皇居を望み、まるで緑の絨じゅう毯たんが敷き詰められているよう。視界をさえぎるものはなく、武道館、新宿副都心、晴れた日には富士山までもがクリアに見えるとか。そんな圧倒的なパノラマを横目に“おやつの時間”を楽しめるのが、オールデイダイニングの〈ザ ラウンジ〉。

ほうじ茶、番茶、釜炒り茶など、日本全国から厳選した日本茶が充実。お茶のスペシャリストであるティーソムリエに相談しながら、ペアリングで味わうのがおすすめ。見た目もかわいいレモン&生姜のスコーンと桃のスコーン。

アフタヌーンティーを手がけるのは、エグゼクティブペストリーシェフの青木裕介氏だ。見目麗しいデコレーションと果実味をクリアに引き立てる味わいこそ、彼の持ち味。シーズンごとに訪れる“追っかけ”ならぬリピーターが多いというのも、納得だ。秋の主役は栗。席を押さえるなら、お早めに。

〈THE LOUNGE(ザ ラウンジ)〉刻々と変わる空の色を眺めながらのひとときは、最高のティータイム。地下鉄大手町駅直結とアクセスも抜群。東京都千代田区大手町1-2-1 39F03-6810-065511:00 〜 19:00 アフタヌーンティーは11:00、13:00、15:30スタートの2時間三部制(要予約)無休64席

2.刺激と遊び心に満ちた新感覚のアフタヌーンティー。〈メズム 東京 オートグラフ コレクション〉/竹芝

「アフタヌーン・エキシビジョン」4,950円。両端には赤ワインと白ワインのモクテル。「最後の晩餐」をテーマにした『サパー(Supper)』は2021年10月29日まで。スターターは洋梨のモクテルとグリッシーニの生ハム巻き。

大事そうにボックスを抱えたタレントと呼ばれるホテルスタッフがやってくる。ゲストは皆、ワクワクしながら、そのときを待つ。ボックスが開けられた瞬間、あちこちから上がるのは、驚きに満ちた歓声だ。有名絵画をモチーフにした「アフタヌーン・エキシビジョン」の第3弾は、あの「最後の晩餐」がテーマ。

右手前は、銀貨30枚でイエスを売り渡したイスカリオテのユダにちなんだチョコサンド。

『サパー(Supper)』と名付けられた今回は、イエス・キリストと12人の弟子、計13人の背景にちなんだスイーツとセイボリーを提供する。ストーリー性のあるプレゼンで、味わいながらアートの世界をも楽しめるという仕掛けだ。感性が刺激される時間をここで。

眼下には浜離宮、その奥は更地になった元・築地市場。遠くには東京スカイツリーを望む。

〈Whisk(ウィスク)〉2020年4月、ウォーターフロントの新たなランドマークホテルとして開業。ゆりかもめ「竹芝」駅より徒歩3分。東京都港区海岸1-10-3003-5777-111110:00〜3:00 アフタヌーン・エキシビジョンは平日15食限定で14:00、15:00スタートの二部制(要予約)無休56席

3.東京タワーを望むグリーンが気持ちいい天空のオアシス。〈東京エディション虎ノ門〉/虎ノ門

「オータム エディション アフタヌーンティー」7,000円(〜2021年9月30日、11月1日〜30日※10月はハロウィン仕様に)。奥のスコーンは、軽やかさとしっとり感のバランスが絶妙。「重くない」と評判の隠れた人気メニュー。スペシャルシートは、東京タワーを間近に望む窓際のソファ席。確約は不可だが、予約時にリクエストは可能。

高い天井に青々と繁るグリーン、降り注ぐ心地よい日差し、大きな空が広がるガラス窓…。思わず両手を広げて深呼吸したくなる、そんな“別世界”がホテル〈東京エディション虎ノ門〉31階の〈ロビー バー〉だ。

何層にも味わいが重なるセイボリーの数々。

どこを切り取っても絵になる空間に、季節を映し出すのはオーセンティックなアフタヌーンティー。セイボリーのブリオッシュのフィリングには、クミン風味のチキンやパンプキンフムスなど、エキゾチックな食材を忍ばせ、モダンにアレンジ。スイーツもカシスやフロマージュブランなど、お酒との相性も考え抜かれている。ほっとひと息つく時間を叶えてくれる。

〈Lobby Bar(ロビー バー)〉2020年10月オープン。施設の内装デザインを手がけるのは建築家の隈研吾氏。西洋と東洋が融合したラグジュアリーな空間。東京都港区虎ノ門4-1-103-5422-16007:00〜24:00アフタヌーンティーは12:00、14:30スタートの2時間二部制(予約がベター)無休120席

4.ハワイが恋しい今だから、アフタヌーンティーで思いを馳せる。〈ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜〉/横浜

「ザ・カハラ・アフタヌーンティー」5,500円(サ別)。横浜・みなとみらいの大観覧車「コスモクロック21」をモチーフにしたオリジナルスタンド越しに、横浜の景色を望む。2021年10月31日までは“アロハ”と“ハロウィン”を融合させた秋限定「アロハロウィン アフタヌーンティー」6,600円(サ別)を提供中。

観覧車をモチーフにしたオリジナルスタンドを彩る、鮮やかなプルメリア。ビーチで見つけた美しい貝殻を彷彿とさせるお菓子に、ココナッツやパイナップルが香るオリジナルのフレーバーティー…。恋い焦がれるハワイへの想いをどこまでもかき立てられると話題なのが、〈ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜〉のアフタヌーンティーだ。「お客様にタイムレスなひとときを過ごしていただきたい」という思いから3時間制とし、ゆっくり過ごせるのも魅力。夕景から夜景へ刻々と変化していく横浜の空も美しい。ホテルならではのホスピタリティと景色に酔いしれて。

愛らしいマカロンやチョコレートが詰まった「お菓子の宝石箱」。鍵を渡され、自ら開けるという仕掛けに心が躍る。

〈THE KAHALA LOUNGE(ザ・カハラ ラウンジ)〉2020年9月のホテル開業。お土産の定番、マカダミアナッツチョコレートはブティックで購入可能。神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-3 14F045-522-0008アフタヌーンティーは12:00、16:00スタートの3時間二部制(要予約。HP上予約専用サイトにて受付)無休40席

5.フランスのエスプリを京都で味わう。紅茶のためのスイーツたち。〈フォション ホテル 京都〉/京都

アフタヌーンティー5,500円(サ込)。写真のスタンドは2人分。

美食ブランドとして知られる〈FAUCHON〉。日本初となるホテルは、ブランドカラーであるフォションピンクがちりばめられた、フォトジェニックな空間も話題。エントランスを抜け、きらびやかな階段を上がると迎えてくれるのは、優雅な雰囲気たっぷりの〈サロン ド テ フォション〉。ここでのいちばんのお目当ては、京都オリジナルのアフタヌーンティー。パリで人気のシグネチャースイーツやマカロンだけでなく、器など京都“らしさ”とのコンビネーションもお見事。どれも写真に収めたくなる可愛さで、早くも予約困難に。京都滞在が決まったら、まず電話を。

美食の精神が詰まった1階のブティック。エクレ ールショコラなどのアイコニックなスイーツやペストリー類が並ぶ 。洋梨やチェリーなどが香る、限定のフレーバーティーの販売も。新たな京土産としてもおすすめ。ゴールドを基調にした空間。店内には日本茶を淹れるコーナーも。京格子をモチーフにした意匠や和紙素材など、随所に京都らしさが光る。

〈Salon de Thé Fauchon(サロン ド テ フォション)〉世界で2軒目の〈FAUCHON HOTEL〉として2021年3月に開業。清水五条駅から徒歩約6分。京都府京都市下京区難波町406 2F075-751-771111:00〜20:00 アフタヌーンティーは11:00 、14:00 スタートの2時間二部制、金土日のみ17:00スタートの三部制(いずれも要予約) 無休34席

(Hanako特別編集『ケーキ、焼き菓子、おやつを買いに。』掲載/photo : Jun Nakagawa, Kiichi Fukuda , Yoshiko Watanabe text&edit : Yoshie Chokki)