ドコモ、通信障害の原因を発表 IoT関連の工事で信号量が増大
NTTドコモは、2021年10月14日17時ごろに発生した、通信障害の原因について、「ネットワーク工事の切り戻しに伴う信号量増大によるネットワーク輻輳(ふくそう)」と発表しました。
具体的には、IoT機器向けのネットワーク工事の過程でロールバック(元に戻す作業)を行った結果、同機器からの信号が増え、音声通話やデータ通信が利用しづらい状況が続いてしまった、ということです。この影響は広範囲に及びました。
全国規模で発生した障害を受けて同社が、同日19時57分にネットワークをコントロールしたところ、再び輻輳が発生。これにより、携帯電話の音声通話やデータ通信が利用しづらい状態が長時間つづいてしまいました。
なお、この障害は「同日19時57分より順次回復している」(同社)とのことですが、それから一夜明けた今朝になっても、「電話がつながらない」「電波の表示が3Gのまま」といった声が上がっています。ちなみに、筆者の手元にあるスマートフォン(Xperia 1 III SO-51B)で10月15日午前9時ごろに発着信とデータ通信を試したところ、問題なく使えました。
NTTドコモは「通信が混み合っており、一部のお客様ではつながりにくい事象が発生しておりますが、順次回復しております」としたうえで、「お客さまには、大変ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪しています。
Source:NTTドコモ , 輻輳(ふくそう)とは? (NTTコミュニケーションズ)