韓国でリアル『イカゲーム』開催を予告したホテル、コロナ防疫規則違反で市から中止要請

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韓国でリアル『イカゲーム』の開催を予告したホテルが、新型コロナウイルス感染症の防疫規則違反を理由に市から開催禁止を命じられた。

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韓国・江原道(カンウォンド)の江陵(カンヌン)市は10月13日、セントジョーンズホテルが来る24日に開催予定のイベント「セイントゲーム」に対し、イベント開催を禁止する行政命令を通知したことを発表した。

セントジョーンズホテルは去る10日、公式ホームページやSNSを通じて「セイントゲーム」の開催を予告した。

同イベントはNetflixオリジナルシリーズ『イカゲーム』を模したもので、実際に作中に登場する「ムクゲの花が咲きました」「綱引き」「ダルゴナ(カルメ焼き)」「メンコ」で争い、最後の一人となった参加者に賞金500万ウォン(日本円=約50万円)を送るというものだった。

(写真=セントジョーンズホテル)「セイントゲーム」予告ポスター

ただ、韓国では現在も新型コロナの感染拡大が続いている状況。江陵市には社会的距離確保措置の第3段階が今も適用されている。

社会的距離確保措置の第3段階では、宿泊施設が主催するパーティなどのイベントを開催することはできない。このほかにも、私的な集まりはワクチン接種を完了した者を含め8人までが可能であり、宿泊施設は全客室の4分の3しか運営してはならない。

このため、セントジョーンズホテルが主催する「セイントゲーム」は防疫規則違反にあたる。

江陵市はイベント進行計画の中止を要求する一方で、ホテル側が実際に防疫規則を違反した場合は、関連法に基づいて罰金を科すことを明らかにした。

江陵市関係者は「イベントが計画されている24日に社会的距離確保措置が第2段階に緩和されたとしても、宿泊施設主催のパーティなどのイベント開催禁止は現在と同じ適用を受ける。イベント進行を中断してほしいとホテル側に要請した」と伝えた。

市の要請を受け、ホテル側はイベント中止や防疫規則内でのイベント開催について検討しているという。

「セイントゲーム」の題材となった『イカゲーム』は、賞金456億ウォン(約45億円)がかかった謎のサバイバルゲームに参加した人々が、優勝を目指して命をかけた極限のゲームに挑む物語。

9月17日の全世界配信スタートから瞬く間に話題作となり、世界83カ国で1位を記録。特に、アメリカNetflixでは韓国ドラマとして初めて1位にランクインしていた。