povo Yuriko Ota

9月29日から申込みがスタートした「povo2.0」に乗り換えました。auからの変更でしかもeSIMを選んだので、手続きはau IDにpovo2.0のアカウントを紐付けて申し込むだけと、かなりスムーズでした。ただし同じauからの乗り換えでも、2回線目以降は他社からのMNPと同様の手順(MNP予約番号の取得など)が必要になるようです。

スマホからpovo2.0のサイトにアクセスし、「利用手続き」で「auから変更」を選択。確認事項をチェックして「申し込む」をタップし、あとは手順に従ってアカウント登録、認証、クレジットカード設定と進んで申込みが完了です。

povo2.0アプリをダウンロードしてログインすると、手続きの進捗状況が確認できるようになっていました。この進捗が「移転元への照会中」で止まっていたので、時間がかかることを覚悟したのですが、実際には申込みから40分ほどで「回線切り替えに関するご案内」というメールがきました。あとはアプリからサイトへアクセスして、「poxo2.0への切り替え/eSIMを発行する」をタップするだけ。これで、eSIMの設定ができるようになりました。

eSIMの設定はiPhoneの場合、「設定」→「モバイル通信」→「モバイル通信プランを追加」からQRコードを読み取って行う方法が一般的です。しかし筆者はそのQRコードをiPhone自身で表示してしまいました。仕方なくQRコードを諦め、アクティベーションコードをコピペして入力する方法で設定しました。PCなどでpovo2.0のサイトにログインし直し、QRコードを表示して読み取った方が早かったかもしれません。

筆者のiPhoneには主回線として別のキャリアのSIMが入っているので、povo2.0のeSIMはサブ回線として設定。早速データ通信を切り替えてみたところ、メールの読み込みでさえ、ちょっと待たされるくらいのスピードになりました。povo2.0は基本料金0円で、使いたいときに必要なデータプランや音声通話プランを買い足しできるトッピングスタイル。データを何もトッピングしていない状態だと、通信速度は最大で128kbpsに制限されるからです。スピードテストアプリで計測したところ、本当に0.13Mbpsくらいしか出ていませんでした。

トッピングの申込みはpovo2.0のアプリからでき、その手順は簡単です。試しに「データ使い放題(24時間)」330円をトッピングしてみましたが、メニューからプランを選んで「購入」をタップするだけで、すぐに適用されました。適用されるとアプリのキャラクターに羽根が生えるのが、なかなか可愛い演出です。適用直後には一瞬、サイト表示がパケ詰まりするような感じもありましたが、すぐにサクサク使えるようになりました。再度スピードテストで計測してみたら、4Gエリアで90Mbps以上の速度が出ていました。

▲トッピング前と後の速度の違い

「データ使い放題(24時間)」はテザリングも使い放題なので、リモートワークの日だけトッピングするみたいな使い方に向いています。しかも利用期間は24時間といいつつ、「当面の間は、期間満了日の23時59分59秒までご利用いただけます」とのこと。これはどのデータプランでも、当面の間、同じ条件のようです。実際に筆者はお昼頃に申込みしたのですが、翌日の夜までたっぷり使うことができました。

データプランはほかに、「データ追加1GB(7日間)」390円、「データ追加3GB(30日間)」990円、「データ追加20GB(30日間)」2700円、「データ追加60GB(90日間)」6940円、「データ追加150GB(180日間)」1万2980円が選べます。利用期間が必ずしも月単位じゃないのも、他にはちょっとないpovo2.0のユニークな点ですが、家計簿を月々で締めているような場合は、ちょっと計算がややこしくなりますね。筆者のようにサブ回線でたまに使う人や、月々バラつきはあるものの概ねたくさん使う人には良いですが、1GBの利用期間が7日間と短いので、あまり使わない人には向かないサービスかもしれません。なお音声通話は「5分以内通話かけ放題」500円/月、「通話かけ放題」1650円/月でトッピングできるので、ガラホなどを通話専用で使うケースにも利用できそうです。

povo2.0にはもうひとつ、「ギガ活」という面白いしくみもあって、指定のお店やサービスでのau PAYでの支払い、または特定のお店を利用でプロモーションコードをゲットでき、そのコードを使ってデータ特典をチャージできます。au PAYを使う場合は、事前にエントリーが必要ですが、指定の店舗がローソンだったりドトールコーヒーだったり、利用条件も500円以上だったりと、割と敷居が低くて利用しやすい印象。もらえるデータの容量は、利用する店舗やサービスによっても違いますが、500円以上のところはだいたい300MBに設定されています。

筆者も早速エントリーをして指定の店舗でau PAYで支払ったところ、3日ほどあとにメールでプロモーションコードが送られてきました。WEBサイトには決済後1週間程度でコードが届くと書かれていましたが、思ったよりも早かったです。

コードをアプリの「プロモコード」から入力すると利用開始となり、300MBの場合の有効期限は3日間です。またプロモコード自体にも使用期限が設定されています。WEBサイトには送付日から30日前後とありますが、筆者が10月4日に受け取ったコードの利用開始の期限は11月15日となっていました。

規約に目を通す限りは、同一店舗での利用回数の制限などもなさそうなので、最寄りのコンビニがローソンという人や、フードデリバリーの「menu」を頻繁に利用する人なら、「ギガ活」だけでもそこそこ使えそう。まもなく、黄色いアイテムを探すと「ギガ活」でもらえる容量が増える「FIND povo」という特典も始まるようですし、「データ使い放題(24時間)」以外のデータプランでは、初回購入時に追加でデータボーナスがもらえるキャンペーンもやっています。始まったばかりということもありますが、当面はいろいろとおトクに使えそうです。

いっそ基本料0円+ギガ活だけで運用できたら最高なのですが、規約には「180日間以上有料トッピングの購入などがない場合、利用停止、契約解除となることがあります」とも明記されています。サブ回線としてキープし、必要なときだけ使おうと考えている筆者のようなケースは、期間に注意する必要がありそうです。