9月17日、ソウル西部地裁で開かれた2回目の公判に出席する尹被告(資料写真)=(聯合ニュース) 

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【ソウル聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦被害者支援団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)」の前理事長で国会議員(無所属)の尹美香(ユン・ミヒャン)被告が同団体への寄付金を流用した罪などに問われている事件で、検察は被告が飲食店などで正義連の資金を任意に使った疑いがあるとみていることが分かった。国会法制司法委員会所属の全珠恵(チョン・ジュヘ)議員(最大野党「国民の力」)が5日、法務部から提出された起訴状を基に、被告の横領は2011年1月から20年3月までの217回、計1億37万ウォン(約940万円)に上ると伝えた。

 デビットカードの使用、または個人口座に送金する方法で、少ない場合で1500ウォン、多い時は850万ウォンを流用した。全氏側は、起訴状に記載された支払い先をみると私的な用途が疑われるケースが少なくないと指摘した。

 例えば15年3月1日にカルビ店で26万ウォン、7月27日に菓子店で2万6900ウォン、8月12日は参鶏湯(サムゲタン)の店で5万2000ウォン、それぞれデビッドカードで支払いをした。同年7月には支払い先の名称に「フットショップ」という言葉がついた場所で9万ウォンを決済した。

 口座への送金については「ヨガ講師費」や「過怠料」などと記されている。18年の25万ウォンの送金は「尹美香代表の総合所得税納付」と記載されている。 

 また、被告の娘名義の口座に法人の資金が送金されたケースも何件かあった。