岸田教団&THE明星ロケッツ 岸田の「オタク無分別禁止論」 第四夜 アニソンについて

写真拡大 (全5枚)

同人音楽サークルにしてロックバンド 岸田教団&THE明星ロケッツ リーダーであり教祖である岸田によるコラム「オタク無分別禁止論」。岸田が語れそうなお題“だけ”投げて、あとは好きに書いてもらうというある意味博打のこの企画。第四回目は「アニソンについて」。各種アニメタイアップを担当する岸田がこの禁断のお題をどうさばくのか?

※このコラムのタイトルバナーは「可愛いネコちゃんの写真載せておけばPVがふえるんじゃないですかね」という岸田さんの制作方針により作成されています。

アニソンについて書けと言うお題が来ました。作ってる側に聞くとか勇敢なお題だなあ……。

そういうことならまず岸田さんが何故アニソンをやるに至ったのか、と言う話をしようかなと思います。これがなかなか色々あるんですよ。まず元々岸田さんは世のバンドブームの中卓球部からロックバンドに移籍してクラスカーストを駆け上がろうという狙いをもってエレキベースを買います。(この時何故ベースにしたかといえば人気のない楽器を選ぶ方がより高い地位に手軽に上がれるのではないかという発想です)当然そんな狙いをするならばもちろん今流行りのコピバンなんかに入りますよね?こちとら目的は地位なわけですから。

そちらはそれでよかったのですが元卓球部のオタクであることをやめてその世界にいく……という決断を下すことは到底不可能であり当然オタクとしても現役続行するに決まっています。そりゃ当時のクソMMO(このコラムの前回参照)なんかもやるようなコアな層なわけですし当然の判断です。やめられるわけがない……これは沼なのじゃ……。そうやって高校生くらいの頃からオタク活動と並行してバンド活動をしていたわけです。

岸田教団ドラムみっちゃんの家のじゃこちゃん、かわいい

当時はまだまだオタクのバンドマンなんてとても珍しい存在で仲間を見つけるなんてほぼ無理な状況でした。1996年とかよ?

割と周りから"オタクの人"と言う扱いは避けられません。今なら珍しくもなんともないでしょうけど。そんな感じでしたがなんだかんだで大会とかで好成績を残したり年上の人たちのバンドに加入してライブハウスで活動したりだんだん本格的になっていく最中に岸田さんは気付くのです。一番やりたい事ってゲーム(主にエロゲ)の主題歌とかアニメの主題歌だったりそういうものだったと!!!普通に考えればわかることだよなあ!だって俺当時流行ってたロックバンドの曲より「鳥の詩」とか「I’ve」ばっかり聴いてたわけなんだから!思えば俺メジャーデビューしてフジロックとかドームとかそういうのよりよっぽど壁サークルとか新興のゲームメーカーに入ってサウンド担当とかしたかったもん!

もちろん好きなロックバンドだっていっぱいあったけど好きなものが本当に溢れてる世界はロックバンド界隈ではないわけです。

単に楽器弾いたりロック作るのが得意だしそれならバンドかな?みたいな流れでやってたけど活動自体についてはやりたいかどうかと問えば確かに全く違うよねそれ……と。実際打ち上げでガンダムを一括りにされたことにキレて、こんこんと説教したこともあるしなんならあの時代のバンドマンとかガンダムだけに限らずロボット、くらいの一括り具合でそんなん許せるわけないやろみたいな話でしたもん。エヴァとガンダムくらいの見分けは常識的教養として扱われる現代はとても生きやすいです。

まあそういうことに気付いたことで現状に至る道が生まれるわけです。人に歴史ありってやつですよ。

岸田教団ドラムみっちゃんの家のうにちゃん、かわいい

そんな俺が特に好きで影響を受けたアニソンをピックアップしましょう!勢いで今決めた!

まずなんといっても岸田さん「I’ve」大好きなんですよ。当時ジェネオン(現NBCユニバーサル)さんから話が来た時飛びつくくらいにはファンなんですけどゲームではなくアニソンという枠ではKOTOKOさんの「Re-sublimity」(TVアニメ『神無月の巫女』OPテーマ)は死ぬほど聴きました。

そもそもファンだからね。ガチで。

色々ツッコミはあるだろうけど仕方ないじゃん!おじさんだから岸田さんは本気で思い出に残るアニソンについて語るなら懐古厨になるに決まってんだろ!

あとは「嵐の中で輝いて」(OVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』オープニング主題歌。)とか「YOU GET TO BURNING」(アニメ『機動戦艦ナデシコ』オープニングテーマ)とかもですね。岸田さんはロボットアニメ好きなんで偏りがあります。

もちろん他にも沢山あります。本当にたくさん。

岸田教団ドラムみっちゃんの家のしらすちゃん、かわいい

いや本当にロックバンド活動を通じてメジャーデビューを目指してライブハウスという道は、当時からなんか違うなとは思ってたんだよね……!

むしろその後結果的にアニソンとか東方アレンジやるロックバンドになると言う最高の帰結に至りなんか本当に人はなるようになるんだなあと思いました。

やっぱり人は自然にあるべき姿になるんです。無理は良くない。なり損なったものもあると思うけど個人的には一番好きな世界にこれたので良かったなあと思っています。これからも頑張って作るね!!!

今日はなんとなくいい感じの話で終わろうと思います。ありがとうございました。

みっちゃんの家のネコちゃん三匹、かわいい

文=岸田 写真=みっちゃん