Twitterが2021年9月25日に、不快な言葉が含まれたコンテンツや、そうした投稿をする可能性があるユーザーを回避する新機能の素案を発表し、ユーザーからのフィードバックを募っています。

Twitter's Testing More Options to Help Users Avoid Negative Interactions in the App | Social Media Today

https://www.socialmediatoday.com/news/twitters-testing-more-options-to-help-users-avoid-negative-interactions-in/607179/

Twitterでデザイナーを務めるPaula Barcante氏がTwitterに「有害な可能性のあるコンテンツや、そのようなコンテンツを作成するおそれのある人を、あなたのリプライから遠ざけられるようにする「フィルター(Filter)」と「リミット(Limit)」という新しいコントロール機能を検討しています」とツイートしました。



Barcante氏によると、「フィルター」は有害なリプライを投稿した本人以外には見えないようにする機能とのこと。「フィルター」が設定されたツイートにリプライしようとすると、「リプライフィルターがオンになっています。あなたのリプライを確実に見てもらうためには、人として最低限のマナーを心がけて、攻撃的で有害な言葉を避けてください」という警告メッセージが表示されます。



また、自分のリプライが「フィルター」に引っかかってしまうと、以下のように自分にしか見えていない旨が表示されます。当然ながら、リプライの元となったツイートを投稿したユーザーや他のユーザーからは見えなくなります。



「リミット」は、上記のような投稿をしがちなユーザーからのリプライを防ぐ機能。この設定をオンにすると、最近ルール違反や迷惑行為を繰り返したアカウントが自分のツイートにリプライできなくなります。



「フィルター」や「リミット」は、やりとりがヒートアップして不愉快な言葉の応酬になるのを未然に防ぐことを狙った機能なので、単なる意見の相違や健全な議論、真っ当な批判は対象になりません。しかし、何が有害なリプライに該当するかの判断は自動的に行われるため精度には限界があります。そこで、ユーザーがフィルタリングやブロックの対象となったリプライやアカウントを確認して、制限を解除するオプションも検討されているとのことです

この件を取り上げたSNS専門ニュースメディアのSocial Media Todayは、「これまでTwitterでは、ユーザー各自が不快なリプライを見ないように設定できるだけでしたが、今回の『フィルター』機能は他のユーザーからも完全に見えなくすることができます。しかし、この機能には政治家や企業がネガティブな意見を封殺するために使うといった悪用の可能性もあります」と指摘しました。

Barcante氏は「これらのコンセプトについてどう思われますか? これらはまだ初期のアイデアなので、ぜひご意見をお聞かせください」と述べて、Twitterユーザーに意見を求めました。