【スマホでもっとスマートライフ入門】スマホがない!万が一なくしたとき・なくす前の対処法

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◆【スマホでもっとスマートライフ入門】スマホがない!万が一なくしたとき・なくす前の対処法
私たちの生活に欠かせないスマホ。もし紛失してしまったら、お財布よりもショックが大きい!という人も多いのでは? 誰とも連絡が取れなくなる上に、個人情報の流出も心配だし、思い出もたくさん詰まっている…。そんな大切なスマホを万が一なくした場合の対処法や事前の設定などについて、ITジャーナリスト・スマホ安全アドバイザーの鈴木朋子さんが解説。

スマホが見つからない!どうやって探す?
出先や移動中など、どこでも使うスマホなだけに、なくしてしまうトラブルも日常茶飯事。警視庁の管内だけでも、1年間に17万2762点もの携帯電話類の遺失届が出ているそう(令和2年)。なくしたときに気づいても、どこで落としたかわからないなんてことも。
「そんなときはスマホを探す機能を使えば場所を特定できます」と鈴木さん。

「iPhoneの場合インストールされている『探す』アプリ、Androidの場合は『デバイスを探す』アプリを入れておけば、場所の特定ができます。盗難の可能性がある場合などは、リモートでスマホのデータを消去できますよ」(鈴木さん)


iPhoneをなくしたらiCloudで探せる
スマホの設定&なくしたときの探し方/iPhone編
まずは、自分の設定をチェック。
「iPhoneの『探す』は、あらかじめ有効にしておくこと。ほとんどの人が有効になっていますが、『設定』で自分の名前をタップし、『探す』の『iPhoneを探す』がオンになっていることを確認して。そして、『探す』アプリに位置情報の利用を許可しておくこと」(鈴木さん)

なくしたときはどうすればいい?
「なくしたiPhoneを探すときは、パソコンや別のスマホのブラウザからiCloud にApple IDでログインします。2ファクタ認証を入力する画面になりますが、入力せずに『iPhoneを探す』をクリック。すると、地図上にiPhoneの位置が表示されます。iPhoneの(i)マークをクリックすると、音を鳴らすことや、紛失モードの設定ができます。紛失モードでは、iPhoneのロックやiPhoneを拾った人へのメッセージを表示できます」(鈴木さん)

紛失モードにしていても、手元に戻ってこないようだったら?
「そんなときは『iPhoneを消去』でデータをすべて消去することがおすすめ。もしパスコードを破られても、なりすましや個人情報の流出を防ぐことができます」(鈴木さん)

もしiPadやMacなど、同じApple IDで利用しているデバイスがあるなら、「探す」アプリですぐ見つけられるそう。


Androidには「デバイスを探す」アプリをインストールしておこう
スマホの設定&なくしたときの探し方/Android編
Androidの設定確認は?
「Androidの場合は、『デバイスを探す』アプリを利用します。『デバイスを探す』アプリをPlayストアからインストールしておきましょう。『設定』の『セキュリティ』で『デバイスを探す』がオンになっていることを確認。位置情報も許可します」

スマホを探すには?
「パソコンや別のスマホのブラウザから『Googleデバイスを探す 』にGoogleアカウントでログインします。地図上にスマホの位置が表示されますよ。
また、『デバイスを保護』でメッセージや電話番号を表示、またはスマホをロックすることができます。手元に戻らない場合は『デバイスデータを消去』で個人情報を守りましょう」(鈴木さん)


LINEなどのアプリは自動バックアップ設定を
スマホを探すときの注意・紛失する前に備えておくこと
スマホを見つけてくれた人が現れても、注意が必要。
「スマホを拾った人が良い人とは限りません。個人的に会うと、危険な目に合ったり金品を要求される可能性も。もし相手と連絡が取れても、警察に届けるように頼みましょう。警察への遺失物届も忘れずに」(鈴木さん)

そして、普段からの対策も大切。
「スマホのパスコードは推測しにくい数字に設定しておくこと。拾われた人にロックを解除されては大変です。そして、大事なデータは常にバックアップしておく習慣を付けましょう。スマホのデータを消去しても、データは確保できます」(鈴木さん)

クラウドサービスの利用やアプリの自動バックアップをオンにしておくことで、大事なデータを守ることができるので、なくす前に今すぐ対策を!

教えてくれた人
鈴木朋子さん
ITジャーナリスト・スマホ安全アドバイザー。システムエンジニアを経てフリーライターに。SNS、スマホ、パソコン、Webサービスなど、初心者向けのわかりやすい解説に定評があり、テレビや雑誌など各メディアで活躍中。また、2人の娘の子育て経験を生かして「スマホ安全アドバイザー」としても活動。