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 「ほんの少しのいたずらが大問題に発生する」というのは今も昔も変わらない。特に映像は半永久的に残る。後々問題になることも多い。

 今から10年ほど前の2012年、人気アニメ『ドラえもん』のDVDが突然回収、交換されるとリリースが出た。

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 回収されたのは「ドラえもんTVシリーズ名作コレクションDVD ゆめの町ノビタランド編」「ドラえもんタイムマシンBOX1979」の2本で、それぞれ1979年から放送されているテレビ朝日版『ドラえもん』の初期エピソードが収録されていた。

 当時の報道などによると、これらのDVDに収録されていた「一生に一度は百点を」というエピソードの中で、当時の作画スタッフが入れた「いたずら書き」に不適切な単語が含まれており、即日回収の決断が下されたという。

 具体的にどの箇所が不適切だったのか説明はなかったが、既にDVDを持っているドラえもんファンの一部の推測によると問題となった箇所は、のび太が使っているノートに書かれた文章であったようだ。

 のび太のノートには「交流回路で消費される精力」「交尾回路で消費される電力の例」「負荷がコンドームーのとき」といった、実在する用語を少しだけ変えた「下ネタ文章」があったのだ。

 この下ネタ文章は当時のアニメスタッフがちょっとしたいたずら心で書いたものとされ、映ったのも一瞬。本放送時には全く問題にならなかった。しかし、ドラえもんが人気アニメとなり、当時は予想していなかったと思われる「ソフト化」で当時のいたずら書きが問題となり、回収騒動にまで発展してしまったのだ。

 従来の放送事故とは少々違うが、これも映像ならではの歴史的失敗と言えるだろう。