レアル・マドリード、インテル・ミラノ、ACフィオレンティーナ・・・。昨シーズンではセリエA20試合に出場し、1度は引退を決意していたボルハ・バレロだが、その考えを翻してイタリア6部にあるセントロ・ストリコ・リボウスキへの加入を発表。映画「ビッグ・リボウスキ」に登場するデュードを紋章にもつ同クラブは、2010年に当時ACリボウスキと呼ばれていたクラブを、ファンたちの支援によって引き継がれたものであり、それから最下層のリーグより6部にまで上昇。商業的なサッカーを嫌い、代わりに社会貢献を大きな課題とし運営がなされている。

 そんなセントロ・ストリコ・リボウスキで先日、スペイン代表出場経験もある36歳のMFは、デビュー戦を飾った。そしてその試合後、改めてこのクラブへの加入の誘いがあった時について振り返っており、「人間性が失われつつあるこの競技」において、「自分がもつ価値観に気がついた」とコメント。ただシュートがクロスバーに阻まれるなどの不運もあり、デビュー戦は黒星となってしまったが、それでも「負けてもスタジアムで歌って、応援してくれる人たちがいる。これこそサッカーの醍醐味だよ」と語っている。