家電は長く使うものだけに、間違いないものをしっかり選びたいところ。とはいえ、知識なしでイチから選ぶのは難しいですよね。そこで参考にしたいのが、家電に詳しい人の自宅です。実際にどんな家電を選び、どんな賢い使い方をしているのか、見られるものなら見てみたい! というわけで、“家電のプロ”の自宅を訪問して、家電を見せてもらう企画……題して「家電訪問」をスタート。その第一回(第二回は完全未定!)は、おもしろ家電を数多く手がけるサンコーの広報部長で、自らテレビ番組にも出演しまくっているえき(※)晋介さんのお宅です!

※土へんに谷

↑蝶ネクタイとエプロン姿がトレードマークのえき晋介さん。ekky(エッキー)の愛称を持つ

 

玄関の照明とコンセントにこだわりが

えきさんは2021年の3月に戸建てを購入。リフォームを経て7月から新居に引っ越したばかり。そこには、数多くのこだわりの家電が並んでいるといいます。早速、千葉県にあるえきさんのご自宅を訪問しました!

 

玄関ドアを入ってすぐ、最初のこだわりがありました! 天井に埋め込まれたLEDスマートシャンデリアです。えきさんいわく、「すでに終売している商品なのですが、メルカリなどで見つけては確保しています」とのこと。天井に映るシルエットがお気に入りで、玄関や廊下など多くの場所でこの電球を使っているそう。

↑えきさんがお気に入りのトライテラスのスマートシャンデリアLED電球(旧モデル)

 

さらに壁に設置されているスイッチやコンセントなどもリフォーム時に様々なものを用意。玄関にはブルーエアの空気清浄機「Blue 3410」(実売価格3万8500円/税込・以下同)を置くためにコンセントを増設したほか、自ら集めたレトロ感のあるスイッチを取り付けてもらったといいます。

↑エキさん自ら集めたデザイン性の高いスイッチ類

 

↑コンセントを増設して設置したブルーエアの空気清浄機「Blue 3410」

 

天井の引掛シーリングを活用してプロジェクターを設置

さて、リビングダイニングに入ります。壁紙からコンセントの位置、壁のオブジェまでご夫婦で相談して決めた素敵な空間が広がります。ここでの注目は、なんといってもプロジェクターと130インチのスクリーン。スクリーンは電動で昇降し、リモコン操作でプロジェクターの真正面に降りてくる仕組み。ボタンひとつで、あっという間にリビングがシアターに早変わりするというわけです!

↑リビングにはシアターハウスの電動スクリーン(Amazon参考価格15万3500円)を設置

 

このプロジェクターの取り付け方にもひと工夫ありました。通常、プロジェクターは天井に固定する工事を行うか、棚の上などに設置します。しかし、えきさんは天井に照明を取り付ける引掛シーリング(※)を活用して設置しました。

※引掛シーリング……正式名称は引掛シーリングローゼット。シーリングライトなどの照明器具を天井に取り付けるための電源ソケットおよびプラグのこと

 

引掛シーリングにレールを取り付け、そこに軽量タイプのプロジェクターを固定。こうすれば、電源も引掛シーリングから取れるので、配線の手間も必要ないというわけです。なお、選んだプロジェクターはViewSonicのコンパクトなフルHDプロジェクター「M2e」(実売価格6万9800円)です。

↑引掛シーリングに共同照明のライティングダクトレール GT-DJ-0.6GDW(実売価格3299円)を設置。ここにプロジェクターを固定したトキナーのダクトレールフィクサー DR-31(実売価格4680円)をセットした。電力は市販のライティングレール用抜止コンセントを介して供給し、コード類はライティングレール用吊りフックを活用して固定している

 

えきさんによると、「レールの耐荷重が3kg。アタッチメントの耐荷重が1kgだったのでこのモデルを選びました。最近のプロジェクターは重たいバッテリー内蔵モデルが多いんですが、このプロジェクターは本体が1kgなのでレールに固定できました」とのこと。プロジェクターはWi-Fiに接続することにより、NetflixやAmazonプライム・ビデオなど、各種定額動画サービスの投影にも対応しています。

食器棚からは自社製品とレトロな家電が続々

えきさんのお宅では、エアコンなどは新規で購入しましたが、冷蔵庫や洗濯機などは以前使っていたものをそのまま使っているそう。いまのところ自社製品はないな……と思っていたら、キッチンで発見しました! 見つけたのはコンパクトな卓上小型製氷機「IceGolon」。最速6分で氷ができる便利な製品です。

↑サンコー 卓上小型製氷機「IceGolon」(実売価格2万800円)

 

キッチンの食器棚には、アラジンのグラファイトトースター&グリル、ナショナル時代のレトロな電子レンジが並びます。食器棚の端には、懐かしいタイムアンドスペースのカーボンコンベクションオーブン「corobo」が鎮座。ガラス容器の中に食材を並べ、上部から熱風をかけてノンフライ調理ができる製品です。こちらはなんと、えきさん自身が前職で担当していた製品だとか。思い出の製品だからこそ、大切に保管していたんですね。

↑「NE-R1」は2000年に発売されたナショナル(現パナソニック)の電子レンジ。アナログのダイヤルが特徴です

 

↑えきさんが前職で担当した「corobo」。ロボットのような可愛らしいフォルムが印象的

 

このあと、食器棚の中や押入れの中からは以下の通り、サンコーの製品が続々と登場しました。特筆すべきは低温調理器「マスタースロークッカーS」。えきさんはこれでサラダチキンを作り、20kg痩せたとか。

↑サンコーの低温調理器「マスタースロークッカーS」(実売価格9800円)

 

↑食器棚には自動で回る卓上無煙焼き鳥器「焼き鳥メーカー2」(実売価格6280円)も

 

↑押し入れには「仰向けゴロ寝デスク2」(左奥・実売価格4980円)やスポットクーラーの「ワイルドクーラー」(右奥・実売価格2万9800円)、充電式タンクレス高圧洗浄機「強力ウォーターガン」(手前・実売価格1万5074円)

 

参考にしたい家電の使い方が随所に見られた

えきさんは学生時代から照明機器が好きだったそう。さらに、奥様はDIYが得意なうえ、インテリアにも造詣が深いとのこと。新居の内装やインテリア、新しい家電を選ぶ際は、二人で相談して決めているそうです。

 

そんなお二人が選んだだけあって、参考にしたい家電や家電の使い方が随所に見られました。例えば乾燥機は、あえて洗濯機とは別にすることで、洗濯機と乾燥機を同時に回す、乾燥機を使う必要のあるものだけを乾かすなど、賢く使って洗濯の効率をアップ。このほか、洗面所には古いiPadを設置し、バッファローのワンセグチューナー 「ちょいテレ」でテレビが見られるようにしています。

↑iPadの右側の白い筐体がバッファローの「ちょいテレi DH-ONE/IP」(終売)

 

また、ちょっと感動したのが、天井から使うときだけ物干し竿が降りてくるパナソニックの「室内物干しユニット ホシ姫サマ」(天井付け 竿1本・電動タイプ11万110円〜/工事費別)を導入していること。リモコン操作で天井のカバーがオープンし、物干し竿が降りてきます。洗濯物を吊るしたあとは、物干し竿を天井ギリギリまで上に上げられるので、邪魔にならないのがポイントなのです。

 

【動画】天井から降りてくるホシ姫サマ

 

さすがはサンコーの名物広報・えきさん、家電の魅力を伝えるプロだけあって、そのお宅には、素敵な家電とインテリア、使い勝手を考え抜いた設備がしっかりと導入されていました。

 

個人的にいいなと思ったのは「ホシ姫サマ」ですが、リフォームが必要なのでちょっと検討が必要。ただし、天井の引掛シーリングにプロジェクターを固定する手法はすぐにでもできそうなので、早速マネさせてもらおうと思います!