[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

写真拡大 (全6枚)

2000本パワーで資金繰りや!

遅ればせながら、お祝いと御礼を申し上げます。埼玉西武ライオンズ・栗山巧さま、通算2000本安打達成ありがとうございます!「腰掛け」「踏み台」「仮住まい」と揶揄されつづけた西武球団に永住するという不退転の決意のもと、「これだけ打てばどこへ行っても超一流と評される」ラインまでヒットを重ねてきた栗山さんの偉業。心から、重ねての御礼を申し上げます。

「全員が逃げ出したいと思ってるわけじゃないんだな」「刑務所みたいに出られるものなら出たい施設じゃないんだな」「出られる実力があっても出ない選択はあるんだな」という事実をファンに示しつづけてくれた栗山さんは、まさに西武ファンの希望でした。その生き様は、割り切ってソフバンや楽天に鞍替えすることはできないファンの宿業に寄り添うものでした。どれだけ寂れた動物園であろうとも、本物のライオンが残っていれば格好はつく。まさに心の拠り所でした。

2000本と言わず、3000本でも4000本でもヒットを重ねていってほしい、そう願います。そして、そのすべてが「ウチの」ヒットであるということをありがたく思います。我々はその功績を永久に忘れないよう、背番号1を永久欠番として、二度と誰にも渡さないことを約束します。下手に誰かに渡すと逮捕されたりするかもしれないので、二度と誰にも渡しません。もしもその番号が甦るとすれば、いつか栗山さん自身が監督としてこの地に帰還したときのみ。そういう気持ちで、この偉業を抱き締めていきたいと思います。おあめりでがととううごござざいいまますす!!

↓この瞬間を「相手方の選手の達成」として見ることになっていたら、厳しいものがあったでしょうね!


SMAPに残ったキムタクか、西武に残ったクリタクか!

不動の男のカッコよさ!



さて、パチーン(※ソロバンを弾く音)。ここからは現実に目を向けての改めての感謝です。この2000本安打、心底助かったと球団は思っていることでしょう。我が埼玉西武ライオンズは存亡の危機に瀕しています。いや、ライオンズというか「西武」が存亡の危機に瀕しています。鉄道、観光、オフィスビル・商業施設と基幹事業がまとめてコロナの直撃を受け、どうにもならない苦境がつづいています。

グループの核でありお荷物であるプリンスホテルは国内の拠点をバラバラと売り始めました。千葉方面のみなさまはよくご存知の「幕張に建つアパ」も元プリンスホテル物件なわけですが、苦しくなると建てたホテルを売却するという悪癖が甦り、売れそうなものをバラバラと売り始めています。持っていればあとから反撃の可能性もあるわけですが、売ってしまえば事業は萎む一方。それでも背に腹はかえられぬと資産を安値で売っている。まさにタコが足を食べ始めた状況です。

僕も先日、プリンスホテル最高峰のザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町に宿泊して実感しました。「やべーな」と。宿自体は素晴らしいものでしたが、とにかく客がいません。ガラッガラです。そもそも赤坂にも用はないし、商業施設部分も含めて人がロクに歩いていません。株価だけはジワリ持ち直してきていますが、実体経済はまったく追いついていないなと背筋が寒くなりました。早く株売らなきゃ。

そんななか、西武球団についても経営努力が求められるのは必定。しかし、入場客の増加はまだまだ見込めません。制限が多少緩和されたところで「満員」には遠く及びません。2年もこういう状況がつづけば「もう野球はいいか」と卒業する人も出てくるでしょう。そんななか、いかにして経営のバランスを取るかとなれば「グッズ販売」「人件費抑制」の2本柱しかないのです。

その意味では「チームはズタボロで栗山さんの2000本安打だけが楽しみ」という状況は、球団にとっては願ったり叶ったりです。たとえどんなに経営が厳しかろうが、優勝&活躍すれば金が欲しいのは当然のこと。「球団の経営状態が悪いから金は払えない」などと漏らせば、その足で楽天にまっしぐらです。後ろ足で「プリンスポイントなんかいらねーよ!」「ペペもエミオもグランエミオもねぇっつーの!」「楽天ポイントなら楽天Pay経由でコンビニでも使えるもんな!」と捨て台詞のひとつも吐くでしょう(※たくさん思いついたんで3つ書いてありますが)。その点、この順位状況であれば「現状維持」を基本線として、納得の更改がつづくでしょうし、ちょっとでも上げてあげたら泣いて喜んでくれるはず。

そして、こういう状況だからこそ、栗山さん2000本安打に全集中することもできました。「個人の記録よりチームの勝利」という建前はありつつも、まぁもうひとつやふたつ勝っても5位か6位なんだから、そんなにこだわりはないというかどっちでもいいというか、そんなことより「栗山2000本」のことだけを考えていたほうが幸せです。「5位か6位か問題」で真剣に憤り、歴代の功労者を「ヘボ」だの「無能」だのと罵倒するよりも、「にせんぼんあんだだ〜」と酔って過ごすほうが気持ちも前向きです。

球団側も中途半端な順位であれば「一応、CS進出に備えた準備もするか…」とデザイン部門の作業も重なりますが、もうね、ナイですからね。ナイと思いながら一応準備する無駄な仕事をキッパリと止めて、栗山2000本に集中する、それでこそいい仕事ができるというものです。そして出てきた「栗山2000本グッズ」の数々。10日0時の時点でライオンズストアオンラインに並んだグッズは実に124点!

「これはヒマやのぉ〜」
「CSのライン完全に捨てたな」
「CSの準備とか一切してないわコレ」
「新作の案を全部突っ込んできた」
「栗山だし売れるやろ、くらいの」
「勢いでやってる仕事」
「生産数も適当に2000個とかで」
「余ったら配ればいいやの雑スタンス」
「まさにクリヤマ一本足打法」
「栗山ってつけとけば何でも売れる」
「そう思ってるんだろ?あーん?」
「ファイナルアンサー?」
「正解!」

そのなかには「栗山だし売れるやろ」で企画を検討したとしか思えない案件も。まずは、いくら「画像はイメージです」と言われても、ここからどうやったら本人ソックリに仕上がるのかまったくイメージがわかない可動式フィギュア。「職人が手作業で栗山選手の顔を肌の質感まで精巧に再現しました」とか言っちゃっておりますが、僕にはここからどう精巧に持っていくのか成功の道筋がまったく見えません。4万5000円、まさに忠誠心が試される逸品です。

↓まぁ、可動式フィギュアを欲しい人なら買うしかないわな…!


にているね!?/五味太郎【3000円以上送料無料】
価格:990円(税込、送料別) (2021/9/10時点)



そして、やりやがったなと唸らされたのは1/1スケール栗山胸像。ブロンズの胸像に黒御影石の台座がついた重量530キロのブツは、うっかり買ったらトンデモ事故が発生する懸念満載の覚悟の逸品。「※屋外の場合は胸像を設置する場所に事前に基礎コンクリートを打って頂く必要がございます」という、そこはセットのサービスにはならねぇんだというイカれた注意書きには、買ったバカが見たいというワクワク感とトキメキがあふれています(※褒め言葉)。どこかの学校の校長が、間違って発注しないかなーと楽しみで仕方ありません。

しかも、商品説明のほうには「銅像は原型師が写真を見ながら手作業で原型を作るというものが一般的ですが、この銅像は最新のデジタル技術を活用し、本人そのものの3Dデータから製作する為、再現度が桁違いです!」とか書いてあり、さっきの可動式フィギュアの原型師を遠回しにカチーンとさせるユーモアもあふれています。やっぱり担当者も思ったんでしょうね、「3Dデータから作ると再現度が桁違いだな!」って。僕がフィギュアの原型師なら「二度とてめーのところでは仕事しねぇ!」って腹で思いながらフィギュアの顔を浅村栄斗に変更して納品しますが、さてどうなることでしょうか。

↓まぁ率直に言って、銅像のほうが似てる!それは原型師も認めよう!


そして、目玉というか大目玉商品(※製造したことを怒られるの意)として登場してきた真打ちが、1/1スケール栗山巧銅像、お値段990万円(税込)。身長177センチの栗山さんの像を台座に乗せた総重量2.8トンというトンでもないブツの発表に、僕のなかのクールポコは「な〜に〜〜〜、やっちまったなぁ!!」「男は黙って銅像」「男は黙って銅像」と杵で担当者をぶん殴っています。注意書きのところにある「※ユニック車が入る敷地に限らせていただきます」という記載も、ユニック車がそもそもわからないので説明責任を全然果たせていない気がしてなりません。

受注生産ということで、どうせ本気で作る気なんかありゃしないんでしょうが、買ったバカが見たいというワクワク感とトキメキでたまらない逸品です(※褒め言葉)。どうにかしてメヒアを騙して買わせたいところですが、退団もしちゃいましたし、レンガはともかくさすがに銅像までは買わないでしょうか。広瀬香美さんあたりに「高音ガマン料」として払っていただくか、小倉智昭さんに「ガマン料」として払っていただくか、誰か買っていただきたいところです。

↓「栗山の銅像が売れたら若手の給料を払えるんです!」的な!


まぁ、そもそも、栗山さんの銅像は球団が自発的に球場の前に建てるべきでしょう。それぐらいしたってバチはあたりません。本来なら球団の金で、感謝を込めた栗山銅像を建てなければならないと思います。カシマスタジアムにジーコ像があるように。しかし、その金すらもケチり、ワンチャン儲からないかなという逆転の発想で生まれた「銅像ライツ」ととらえるべき案件なのでしょう、この銅像は。

誰かがコレを買いまして、球団に寄贈しまして、銅像の台座には「寄贈 株式会社ヨコオデイリーフーズ(こんにゃくパーク)」とかが書いてあるのが、理想的なオチなのでしょうね。買ったはいいが置き場所に難義する買い手と、誰か建ててくれたら観光名所にもなって一石二鳥の球団と、栗山像を詣でたいファンと、全員が得をする素晴らしい決着ではあります。あとはそこに書かれている名前が「寄贈 清原和博」とか微妙に扱いに困るヤツでなければいいな、と思うだけで。

まぁよしんば誰も買わなかったとしても、球団はどこかに設置したらよろしいと思います。球場前と所沢と池袋に3つ設置して、沿線の発展を見守る守り神としてもよいでしょう(※発展はしないかもしれないが衰退もしない程度の効果を期待)。渋谷ではハチ公のまわりに人間が集まり、池袋では栗山さんのまわりに人間が集まるのです。池袋のフクロウは数が多過ぎて待ち合わせには向きませんからね。「17時に栗山集合ね、オッケー」のほうがわかりやすいですよね。まぁ置き場所によっては「待ち合わせの名所・栗山像前では、少女たちの危険なアルバイトが営まれていました……」みたいな未来もあるかもしれませんが、それは栗山さんのせいではなく池袋のせいですから仕方ありません。

↓ちなみに、ユニック車ってこういうのだそうです!

あー、クレーン積んでるトラックのことですか!

そうですね、手で持って運んだら、2人くらい潰れて死にそうですもんね!



冗談のようなグッズですが、案外本気なんだろうなと思います。日ハムが田中賢介さんの銅像を売ったときは500万円でしたが、倍近い値段になってますからね。銅像自体は建てるつもりがあったとしても、持ち出しではなく、できれば儲けながらやりたいと思うくらいには、苦しい経営状況であるとは思います。できれば売りたいんだろうなと。

すでに所沢の西武百貨店では「栗山巧2000本安打おめでとうセール」として、あわび1個2000円、寿司1パック2000円などの安いのか高いのかわからないセールをやったりしていますが、もう優勝もCSもないのですから今年は「栗山一本柱」でいきましょう。最後まで栗山セールを貫き、2000円お買い上げごとにパインアメを配りましょう。間違っても背番号にちなんで「1円」セールとかはやらずに。

そしてプリンスホテルも栗山巧コラボルームを作りましょう。テレビに映るのは栄光の2000安打を編集したVTR(※地上波等は一切映らず)。夕食はインルームで巧御膳を食べ、朝食はパンのみというストロングスタイル。栗山さんの自宅寝室を出来る限り再現したリアリティある居室に栗山胸像を設置し、栗山さんに見守られながら眠るのです。ルームナンバーはもちろん2000号室。どうせガラガラなら1室ぐらい珍奇な部屋にしたって問題ありません。

とにかく今年は「栗山2000本」で押しまくるのみ。

調子のいい年ではなくズタボロの年に決めるその巡り合わせも含めて、栗山さんは西武の守り神だなと感じます。

2021年は「栗山2000本の年」とだけ覚えておけば、ずっとハッピーですからね!


中村剛也さんが買って自宅に置いて「買えてよかったです」とかもアリです!