新型コロナウイルス対策が不十分な野外音楽フェスティバル「NAMIMONOGATARI2021」が愛知県常滑市の中部空港島で開かれた問題で、愛知県は13日、クラスター(感染者集団)が26人(12日午後6時時点)になったと発表した。

 また、ほかの都道府県の発表などもあわせると、フェス関連の感染者は計44人になった。

 県や名古屋市がフェス参加者に実施している無料PCR検査は計1154人が申し込み、658人の検査結果が判明。陽性者が計8人確認されている。

 大村秀章知事は13日の記者会見で、フェス開催から2週間過ぎたことを踏まえ「医療機関を受診して検査で陽性になる人はもうあまり増えない感じがする」との認識を示した。「クラスターの発生は重く受け止めないといけない。感染対策をしっかりやらないと、音楽イベントはやめろとなってしまう。対策するほかの主催者、参加者には悲しいことだ」と述べた。

 県はこの問題後、大規模イベント主催者らに参加者の行動管理と酒類の提供自粛を求めると、緊急事態宣言下の対応に明文化した。

 また、弁護士らでつくる第三者委員会を立ち上げ、9月末をめどに事実関係や原因などをまとめ、政策提言につなげる考えだ。

 フェス主催者と県は連絡を取っているという。主催者側は酒類の販売を「準備した酒の半分は買い取りで、損になるので売らざるを得なかった」と説明しているほか、ホームページで「事実確認に協力する」との立場を示している。(小林圭)