異色のバディに期待! - 前田演じる主人公・一輝(左)と木村が声を当てる悪魔・バイス(右)
 - (c)2021 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

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 特撮ドラマ「仮面ライダーリバイス」(テレビ朝日系、毎週日曜9時〜9時30分)の主人公・五十嵐一輝/仮面ライダーリバイ役の前田拳太郎と相棒の悪魔バイス/仮面ライダーバイスの声を務める木村昴がリモートインタビューに応じ、仮面ライダーへの思いや、国民的ヒーローを演じる決意を語った。

 仮面ライダー生誕50周年のメモリアルイヤーに誕生する「仮面ライダーリバイス」は、悪魔と契約する仮面ライダーをコンセプトにした令和仮面ライダーシリーズ第3弾。銭湯を経営する一家の長男・一輝が自身の体に潜む悪魔・バイスとタッグを組み、仮面ライダーリバイ、仮面ライダーバイスとして悪魔崇拝組織デッドマンズの脅威に立ち向かう。

 一輝とバイスの軽快でにぎやかな掛け合いは、漫才コンビのようだ。明るく楽しい仮面ライダーが誕生したことに、前田は「本当に楽しい感じの仮面ライダーですよね。日曜の朝は『仮面ライダーリバイス』『機界戦隊ゼンカイジャー』とハイテンションな作品が続くので、胃もたれがするかもしれないですが……」と笑顔を見せると、木村がすかさず「いやいや、この時代に笑いは必要だから! 日曜の朝は笑顔になれるので、最高だと思います!」とツッコミを入れる。

 仮面ライダーに憧れて、芸能界を目指した前田。「小さい頃、僕はすごく弱虫で、仮面ライダーやスーパー戦隊といったヒーローに憧れていました。強くなりたいと思って、空手とかもやったんですけど、そういうきっかけを与えてくれた存在であり、自分を変えてくれたのが仮面ライダーなんです」

 仮面ライダーに対する熱い思いは、木村も変わらない。「僕は子供の頃、そんなに友達が多くなかったので、仮面ライダーやスーパー戦隊のおもちゃが自分の相棒だったり、友達のような感覚だったんです。そういう意味で、仮面ライダーは相棒のような存在。なので、今回の『リバイス』を見てくれた子供たちに、心の相棒のように映ったらいいなと思うんです。バイスはカメラ目線で話すシーンが多いので、そういう時に『自分に向かって話してくれた!』という感覚になってくれたらうれしいですね」

 仮面ライダー生誕50周年という記念すべき年に、国民的ヒーローという大きな看板を背負う前田。「最初はやっぱりプレッシャーを感じました。本当に自分で大丈夫なのかとすごく不安な気持ちになりました」と告白しつつ、「でも、オーディションで選んでいただいたということを信じて、これまで仮面ライダーを演じた先輩方の気持ちも背負っていきたい。次の仮面ライダーにバトンを託すためにも、これから1年間、いい作品にしていきたいと思っています」と決意を新たにした。

 その様子を横で見ていた木村は、「やっぱり子供たちのエネルギーになるような仮面ライダーにしていきたいと思うし、前田くんがバトンを受け継いで、次につなげるという話をしていましたけど、まさにその役割を担うのであれば、これからの子供たちにも、この作品を通してメッセージを伝えつつ、次の世代に残るような仮面ライダーにしていきたいなと思います」と前田に同意。「『リバイス』を見ていた子供たちが大人になった時、『前田さんを見て仮面ライダーになりたいと思ったんです』とか『リバイスを見てこの業界に入りました』なんて人もきっと出てくるよ」と激励すると、前田も「そんなこと言われたらたまらないですね。これからどんなつらいことでも、乗り越えられそうですね」と笑顔を見せた。

 日々の撮影を通じて「ヒーローの自覚が湧いてきています」と語る前田に、木村が「僕は悪魔としての自覚がどんどん湧いてきて、日々悪いことばっかりしています」と切り返すと、二人は大爆笑。そんな姿に“相棒”としての相性の良さが垣間見えた。(取材・文:壬生智裕)