アーティストの坂本美雨がお届けするTOKYO FM「坂本美雨のディアフレンズ」。8月9日(月・振休)の放送は、高木ブーさんがゲストに登場。6月に「高木ブー画集 - ドリフターズとともに -」(ワニ・プラス)を出版したブーさんが、ザ・ドリフターズ時代を振り返りました。


(手前から)高木ブーさん、坂本美雨


◆88歳で新しいことに挑戦! ドリフ時代のコントも!?

坂本:今日は目の前でウクレレを聴かせていただき、ありがとうございます。ウクレレがブーさんの体の一部のように感じられました。

高木:ウクレレに初めて触ったのが15歳のときですからね。ギターを弾いたり、ほかの楽器をやったりしていましたけど、ずっと身近にあったのがウクレレで。いま88歳、15歳の頃から一緒なので本当に体の一部のようなものですね。

坂本:そして歌声もお変わりなく。本当に伸びやかで、目の前で聞くと感動します。

高木:いやいや、コロナであまり歌っていないので。今は声がひっくり返っちゃうし、お尻にはタコができちゃうし、もうどうしようもないよ(笑)。

坂本:いま88歳ですが、ももクロ(ももいろクローバーZ)とドリフターズの仲本工事さん、加藤茶さん、高木ブーさんの3人でのニコニコ生放送の番組「もリフのじかん」が始まりましたね。そこでは新しいコントもやられるんですか?

高木:そのつもりではいます。それこそ長さんの生前、みんなで集まって酒を飲みながら「ドリフも歳をとったよね」なんて話をしていたときに、加藤がよく言っていたんですよ。「ドリフが若い頃にやっていたコントを、“歳をとったドリフ”がやったら面白いんじゃない?」って。

高木:僕らは昔、体を張ってコントをやっていたので、それが歳をとるとどうなるのか。「コントの表現も変わるだろうし、それはおもしろいかもね。やらなきゃダメだね」なんて話をしていたんですよ。

坂本:そうでしたか。

高木:でも、そのまま終わっちゃって。そして、その後、志村も入れた4人で久しぶりに集まって昔のコントをやったんです。そうしたら、「まだできるね。長さんがいなくてもやっていこうか」って話をしていたら、今度は志村が亡くなって。やっぱりドリフは5人いたからおもしろいのね。それぞれキャラクターがあって、表現の仕方があるから。僕みたいな、ただいるだけの人間も味で、それでドリフができあがっていたんだよね。

坂本:絶妙なバランスの5人だったんですね。そしていまは3人で、また新しい関係性が芽生えるんでしょうね。挑戦し続けるブーさんを今後も楽しみにしています。

来週のゲストは、9月13日(月)シンガーソングライター・カジヒデキさん、14日(火)映画「竜とそばかすの姫」監督・細田守さん、15日(水)バンドネオン奏者・小松亮太さん、16日(木)NONA REEVES・西寺郷太さんです。どうぞお楽しみに!

<番組概要>
番組名:坂本美雨のディアフレンズ
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時:毎週月〜木曜11:00〜11:30
パーソナリティ:坂本美雨
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/dear/