コロナ禍で医療費が1.4兆円減!田端氏、「不要不急の医療が多かったってこと」

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コロナ禍で医療機関への受診を控える人が増加し、2020年度の概算医療費が1兆4000億円減という報道(※1)があったのをご存知でしょうか。提示されたデータからそれまでの“過剰診療”の実情が浮き彫りとなり話題を集めました。

高齢化が日々進む日本において、このデータを元にどのような捉え方をすることができるでしょうか? またこの報道に対する国民の反応にはどのようなものがあるのでしょうか。

コロナ禍で2020年度医療費1.4兆円減

日本経済新聞の報道(※1)によると「厚生労働省が31日に発表した2020年度の概算医療費は42兆2000億円と前年度に比べて1兆4000億円(3.2%)減った。減少額、幅ともに1954年以来、過去最大だった」とのこと。

また減少した理由の1つとして「減少が目立ったのは未就学児の受診だ。1人あたり医療費は前年度に比べて17%減った。診療科別の受診動向をみても、小児科の診療所の医療費が22.2%減と子どもの受診控えを顕著に映し出した」と報じられていました。

さらに「高齢者もコロナ禍で腰痛など慢性の疾病は受診を控える動きがあり、整形外科も医療費がマイナスになった」、「75歳以上の医療費は16兆6000億円と、19年度に比べて4000億円減だった」とも述べられていました。

コロナ禍で“本当に必要な医療”が選別されたことにより、過剰医療の実態が明らかとなりました。感染予防でマスクの着用が習慣になっていたことや、高齢者が慢性的な疾病による受診を控える傾向がみられたことが影響しているように感じられます。

あはははwww
コロナで死亡は減るし、医療費減ってるやんwww
不要不急の医療が多かったってことだね

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- 田端塾長@キャンピングカーシェアのCarstayで夏の思い出を (@tabbata) August 31, 2021https://platform.twitter.com/widgets.js

元株式会社ZOZO広報担当執行役員で現投資家でもある田端信太郎氏は「あはははwwwコロナで死亡は減るし、医療費減ってるやんwww不要不急の医療が多かったってことだね」と投稿し、緊急性が極めて低い医療の存在についてふれました。

コロナ禍の医療費減に対する人々の反応

この報道(※1)から人々の間ではどのような反応がみられたでしょうか。

何かあれば病院いけばいいや、薬もらえばいいやって考えて普段何もしない人ばかりやもんね
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- Naoshi Hirata (@dj704) August 31, 2021https://platform.twitter.com/widgets.js

受診への考え方について「何かあれば病院いけばいいや、薬もらえばいいやって考えて普段何もしない人ばかりやもんね」というツイートも。コロナ禍で普段から“予防”に気を配る人が増えたことで、医療費が減ったのではないかという考えです。

皆保険制度で、医療サービスを受けやすいことの功罪。特に、負担の少ない小児と高齢者。

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- kuririn (@kuririn_express) September 1, 2021https://platform.twitter.com/widgets.js

また「皆保険制度で、医療サービスを受けやすいことの功罪。特に、負担の少ない小児と高齢者」というツイートも。小児と高齢者の医療負担額が少ないために、医療サービスを頻繁に受けやすい状況を作っているのではないかとした見方と考えられます。

今までの医療費ってのが莫大にかかっていた可能性大
必要のない受診を止めればこれだけ抑制することができるってこと。
ムダなリハビリや医療行為をやめれば医療費の節約になる。

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- まつ@自己投資で勉強 (@yuku_hiroto) September 1, 2021https://platform.twitter.com/widgets.js

「今までの医療費ってのが莫大にかかっていた可能性大 必要のない受診を止めればこれだけ抑制することができるってこと。ムダなリハビリや医療行為をやめれば医療費の節約になる」と不必要な医療の選別についてのツイートも。

医療費が減るってことは大雑把に言えば病院の収益が減るってことですよね。収益が減ったら職員のお給料(ボーナスとか)が減ったりしますよね。財政黒字にしたら民間が赤字になるんです。

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- SGM (@SGM31214252) September 1, 2021https://platform.twitter.com/widgets.js

逆に医療費減のデメリットとして「医療費が減るってことは大雑把に言えば病院の収益が減るってことですよね。収益が減ったら職員のお給料(ボーナスとか)が減ったりしますよね。財政黒字にしたら民間が赤字になるんです」と、医療機関の経営について心配する声もみられました。

報道(※1)で提示されていたデータのグラフによると、2016年から2019年まで医療費が右肩上がりな傾向が続いていましたが、それほど問題視されていませんでした。しかし、今回コロナ禍によって日本の医療制度の問題点が明るみに出たといえるのではないでしょうか。

しかし、コロナ禍になってからこの1年半あまりで控えられてきた受診や検査がどのような弊害を生んでいるのかは、まだ私たちの目に見えていないだけなのかもしれません。本来は早期発見できていたはずの大きな病気が進行しているなどのケースが考えられます。「真に必要な医療費とは何なのか?」を考えるべき時なのではないでしょうか。

【画像・参考】
※@tabbata/Twitter
※1 新型コロナ: 医療費1.4兆円減、20年度に最大 コスト抑制の余地映す: 日本経済新聞
※everything possible/Shutterstock