医療や福祉・介護の世界は過酷なイメージがある。実際にこれらの業界で働くキャリコネニュース読者からも、さまざまなブラックエピソードが寄せられている。(文:コティマム)

※キャリコネニュースではブラック企業体験談を募集しています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/HQI6E1OV

「ずーっと小言を言う上司は絶対的存在。理不尽な事で叱られる毎日です」


とある30代女性の職場も過酷で理不尽だった。

「20歳で入社しましたが、朝4時に出勤して(翌朝)1時退社がほぼ毎日。休みも月1回で残業代も上司の気分次第でつける。給与明細ももらえず。有休もまったく使わせてもらえませんでした」

労働時間も、休日も残業代の不払いも、どれ一つとっても大きな問題だ。女性は「なんとか3年は勤めましたが、結婚を機に退職しました……」と職場に見切りをつけた。

とある50代男性は、「今まさにその(ブラック企業な)施設で働いています」と綴る。

「忙しいのが当たり前。休憩時間はパソコン業務含む。パワハラもあります。ずーっと小言を言う上司は絶対的存在。上の人間は癒着してるので相談もできない。理不尽な事で叱られる毎日です」

仕事中にけが 労災手続きの相談をしたが……

介護施設を退職した40代女性は、職場のブラックぶりを振り返る。

「トイレ介助で利用者が介助拒否し、抵抗されバランスを崩し腰をひねった。その日は病院が休みだったため、自分の休みの日に診察に行くと急性腰椎症と診断された。労災(保険給付)の手続きの相談をしたら、『そんなん認めない、自分の健康保険使って治せば』と言われた」

このように「会社が労災を証明してくれない」というケースは、ブラック企業あるあるのようだ。ただ、法テラスによると、「労災保険の給付は、被災労働者本人(または遺族)が、労働基準監督署長に請求します。事業主が労災を証明しない場合でも、労災保険の請求書は受理されます」という。

こんなケースがあったら、参考にしてほしい。

仕事中のけがは、他にもあったという。

女性は「他にも利用者から暴力を振るわれ、身体の至る所に痣ができて相談しても、『相手は認知症やから仕方ない』『あなたの手腕が悪いから』とか、意味わからん。 退職しました」と綴っていた。こんな職場だと、退職も「仕方ない」と言えそうだ。

※アンケート概要
■実施期間
2019年12月19日〜
■回答数
819 ※8月30日時点
(記事では、8月17日から8月28日に寄せられた投稿を紹介)
■アンケート対象
キャリコネメルマガ会員(63万人)やキャリコネニュース読者、キャリコネニュースSNSフォロワー
■実施方法
アンケート集計ツール「クエスタント」を使用
回答ページ https://questant.jp/q/G42CZUHP
■質問項目
・体験した「ブラック企業」エピソードを教えてください。