未経験でも経験者に勝てる!? ホリエモンが考えるSNS時代のハック術

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経験がなければ良い企画やサービスは作れない。会社で上司や先輩からそう言われることは多いのではないでしょうか。でも、それは10年前の常識かもしれません。仕事によっては、スマホ、とりわけSNSをうまく使って情報収集することで、経験者より優れたアウトプットを出すことができる時代になったと言えるでしょう。今回は実業家・堀江貴文さんが考える「未経験者が経験者を抜き去るために必要なこと」を、ニュースレター『堀江貴文のブログでは言えない話』から抜粋してお送りします。

 HIU合宿の合宿で行われるアクティビティなどは、HIUメンバーで構成された合宿の実行委員が発案・実施する。よっぽど酷い企画でもない限り、私が口を挟むことはない。
 各地方で開催される合宿にはテーマがあるので、アクティビティの内容もそのテーマに沿ったもの、ストーリーとか理由があるものが望ましい。
 と、大抵はそうなのだが、今回の春合宿in福岡では宴会の前に、謎の「オムレツ作り対決」なる企画があった。サロンメンバーの希望者がオムレツを作り、それを私とゲスである『照寿司』の渡邊さん、そして実行委員の担当者が審査するという企画だ。

 福岡にも関係ないし何故にオムレツなのかは謎だったのだが、没にするまでもないので、なんとなく残ってしまった感じだろう。まあ、そんなに気にもならないので審査してみた。
 オムレツ対決の参加者は3人。1人は『ホットクック』などの調理器具で料理をしたことはあるが、フライパンを使ったことがない(!)というサロンメンバー。2人目と3人目は、さすがにフライパンを使ったことはあるし、3人目は飲食店での勤務経験があるとのことだった。
 1人目は綺麗に焼き上がったオーソドックスなオムレツにトリュフクリームソースがかけられていた。見た目も綺麗だ。2人目が出してきたのは、見た目は下痢便のようなオムレツ。なんと中に宮崎地鶏焼が入っている様子。そして3人目はデミグラスソースのかかったオムレツであった。

 審査の結果、優勝したのは1人目のフライパン未経験者のオムレツだった!
 しかも、なんとYouTubeを見て最高の焼き方を学び、それを14回訓練しただけだった。ソースはおそらくホットクックとかで作ったことがあるのだろう。
 2人目のオムレツは、味はうまかったが見た目が最悪。親子丼の具であれば塩っ気もちょうどよかっただろう。
 3人目は「日本一のこだわり卵」を使用したので、卵の味を味わって欲しくて下味をつけていないという。しかも本格的なデミソースを作る時間はないので、ウスターソースとケチャップで手間をかけずに作ったそうだ。

 典型的な経験者のミスである。オーソドックスに作ればいいのに、変化球を投げて失敗するパターンだ。デミソースも普通に市販のソースをかければよかったはずだ。
 未経験者でも王道で間違えなければ経験者を抜き去ることができることが証明された。スマホとSNSを駆使する時代とは、そういう時代なのだ。

今回は、ただ経験があれば何でもうまくいくわけではないという実例をご紹介しました。仕事ができる人になるためには、未経験でも必要な情報を自ら収集し、実行できる状態にすることが重要ですね。