8月24日のオリオールズ戦に「1番DH」で出場した大谷翔平。Tommy Gilligan-USA TODAY Sports/Sipa USA/時事通信フォト

 8月は25日までにわずか3本塁打と、後半戦の打撃が失速中のエンゼルス大谷翔平(27)。やはり二刀流の疲れが現れてきているのかもしれない。

 一方で、興味深い数字がある。8月24日のオリオールズ戦で申告敬遠の数は今季10個となり、ア・リーグトップとなった。

 同試合ではエンゼルスが8-1と大量リードするなかで大谷は歩かされ、これには敵地のファンからも大ブーイングが起こった。ネット上でもファンはもどかしさを露わにしている。

《あそこまで負けてて大谷に申告敬遠とか嫌がらせやん》

《(オリオールズの本拠地都市)ボルティモア 大谷への嫌がらせ》

《大谷いじめは良くないよオリオールズくん》

 6月に投手としてダイヤモンドバックス戦に登板した際、大谷は1イニングに2つのボーク判定を受けた。これに対して、大谷は両手を広げて「WHY?」というジェスチャーを送った。試合を見た元レッドソックスの上原浩司氏は、「メジャーあるあるだよなぁ マウンド上で不服な態度を出すと、余計に厳しく、目の敵みたいにしてくる」とツイッター上で嘆いた。

 その後、大谷に対しては打者としても明らかなボール球をストライクに取られるなど、“理不尽な判定”が続き、大記録を打ち立てようとしている大谷への“包囲網”が始まっていることを本誌は以前指摘した。

 申告敬遠は作戦の一つで、大谷が強打者として恐れられている証ではあるが……。アジア出身選手としてメジャーリーグ初の本塁打王、そしてベーブ・ルース以来の偉業達成への道のりは平たんではない。